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ラジオな日々・3~脱原発

私がかつて所属していた放送局の後輩がfacebookにこう書いた。
「日本のマスコミの意識のあまりの低さは、怒りを通り越して、民族性として称賛に値する!!」
おいおい、おまえもマスコミの一員だろうが。


ラストサムライ、渡辺謙氏がダボス会議でのスピーチで原発について語ったことを、大手メディアがあえて書かなかった、彼はそれを責めているらしい。
ジャーナリストとして、恥を知れと言いたかったのだろう。
詳しくは把握していないが、渡辺氏が脱原発に触れたことを伝えたのは東京新聞だけだったらしい。
大手紙、大手TV局は、渡辺氏がダボス会議でスピーチをしたことはニュースとして流したが、原発について語ったことは全く報道せずじまい。
そんな姿勢はおかしいのではないか、日本のマスコミ、意識低すぎるとわが後輩君は自分もマスコミ人にもかかわらず叫んでいたのだ。


原発、あいかわらず大手のマスコミにとってはアンタッチャブルなんですよね、基本的に。
今、例えばTVやラジオ(特にTBSラジオのDigではしょっちゅう取り上げているが)で原発問題を語っているが、あれは最低限の話にとどめているというのが現状だろう。
局の上層部、それと営業関係者は苦悩しているはず、何しろ原発問題は深く追求してこなかったからだ。
何故か、それがある意味放送局の掟だったのである、私の時代でもそうだった。


電力会社(ガス会社も同じだが)、本来独占企業なのだからテレビやラジオでCMを流す積極的な理由はない。
あるとすれば、何かあった時のためのマスコミの懐柔策としての出稿である。
古巣のFM局でも関西電力提供番組はあった。
何と、ニュース枠のスポンサーだった。
で、暗に上司は私たちに告げた。
原発関係の事故があった場合、その扱いは慎重にしろ、と。
もちろん、大事故の場合は、率先してニュースとして取り上げる。(他の局も多分そう扱うだろうから、遠慮はしなくていい。)
しかし、例えばちょっとした放射能漏れとか、反対運動のニュースなどは流さない、ま、そういう了解事項である。
ニュース番組の提供会社としては、電力会社というのは本来ふさわしくないかもしれない。
しかし、放送局にとってはそれが逆に営業チャンスにもなるのであり、大手広告代理店もそういうクライアントの意向を十分に汲んで、放送局と交渉してきたと思われる。


今も、その暗黙の了解は消えてはいまい。
了解がなくなるとするならば、他の東京電力以外の全国の電力会社も広告出稿をとりやめた後だろう。(今でも東京以外では電力会社の提供番組やスポットは流れているはず。)
九州電力と佐賀県と元検事郷原信郎さんとの軋轢を見ていても、そういう事態が類推されるではないか。
日本のマスコミの意識が低いと私の後輩は嘆いた。
いや違うんだよ、これからの電力業界の動向が見極められないから、慎重に扱っているにすぎないんだ。
今まで、原発の危険性にはノータッチだった放送局が、今更何が言えるだろう。
1年後、本当に原子力発電所がすべて閉鎖されると決まれば、マスコミは何の気兼ねもなく、脱原発のメッセージを伝えるだろう。
でも、それは今じゃない。
電力会社よりも、大手広告代理店の方がもっと怖い。
下手に動けば、他にも影響する、放送局って今大変なんだから。


意識が低いんじゃなくて、志(こころざし)が元々なかったのかもしれないね。
ジャーナリズムなんて、今の日本では死語に近いかもしれない。
なんちゃってジャーナリストばかり。
最近、田原総一郎さんも、かつての信用を失い気味。
何か、原発にしても、橋下大阪市長の話にしても、無理やり辻褄合わせているだけのようだし。
郷原信郎さんが、ジャーナリストに見えてくるのは何かの趣向なのか。
DJの世界に、糸居五郎さんのような方がいなくなって、なんちゃってDJばかりになったのと同じ現象なのかな。
何かラジオも、ジャーナリズムの世界も、色あせましたねえ、残念だなあ。


そういうことで、ため息が出るような今日のブログでした。
ラジオな日々、次回からも続きます。






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[C6] アオミドロ

原発止めたらそのツケは誰に行くか?
結局弱者に行くんだよ。
原発止めろって言ったところで、じゃあその先が不明確なままその責任は取れるのかってことだと思うよ。
そんなことは元気で中学生思考の山本太郎じゃないと言えないんだよ。

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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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