Entries

音楽産業の行方

「P2Pとかその辺のお話@はてな」というブログがある。
音楽産業の現状、特にネット関係を含めて興味深い情報を提供されている。
リンクされている回は「ガラケーからスマホへ:どうなるCD、どうなる音楽配信」というタイトル。
携帯がスマートフォンに変わり始め、危うしレコード協会というような内容だ。


ガラパゴス携帯で音楽を聞くとなると、やはり一番メインなのは「レコチョク」。
特に力を入れていたのは着うたフルで、1曲420円。
外に持ち出しができないため、CDの販売を阻害しない、共存できるという媒体である。
それが、携帯のメインがスマートフォン(特にiPhone)になると、ユーザーはiTunesを利用することになる。
こちらは、基本1曲200円である。
アルバム単位で買う人も多いので、確実にCDの販売と競合することになる。
レコード協会(レコチョク)側は、これでは困る、何とかならないかという話。
ま、何ともならないだろうが。


そのあたり詳しくはブログをお読みいただくことにして、私が注目したのは以下の部分だ。

レコード産業は、利便性を高めることが不正入手や意図しない使われ方をすることに繋がると恐れ、消極的になっているのかもしれないが、この10年を振り返るに、そうした消極性はAppleや、違法配信界隈を利するだけではなかったか。一方で、デジタル時代への適応の遅さは、リスナーの生活の中での音楽の希薄化につながっていったのではないか。


既存のレコード産業を、延命ではなくサステナブルなものとしたいのであれば、一刻も早く、利便性を高め、そのことを広く周知する必要があると思う。それによって、日常生活においてさまざまな場面で音楽に触れる環境を作り出し、広く深く濃い音楽体験をリスナーに提供することができる。配信だCDだと語ってきたが、今必要とされているのは商業レコードそのものの価値をどうやって高めていくか、なんじゃないのかな。


レコード業界は、ネットの時代になっても従来の商売のやり方を変えず、そのためにあえてユーザーの利便性を邪魔して、自分たちの都合のいい音楽の消費の仕方を強制し、その結果ユーザーの音楽消費行動を抑制してしまったと書いているのだろう。
利便性を重視して放置すれば、ある意味ユーザーに音源を自由勝手に使われてしまい、その結果、本来消費によって得られる利益が著しく減殺されると業界は危惧したのだ。
やれることは、とにかくユーザーにコンテンツを自由に扱わせないこと、そのためには著作権法を持ち出し、ユーザーを下手すると泥棒あつかいしかねない言説をばらまいたりした。


メディアを選ぶのは、おれたちレコード業界である。
周辺で、新しいメディアを使って音楽を流通させようとする動きがあるが、そんなのは俺たちがNOと言っている間は何もできない。
とにかくネットでの音楽流通は時期尚早、まずCDによる流通が基本であることを、ユーザーは認識すべきだ。


何か、以上のような高飛車な言葉で、音楽業界(特に日本の)はパソコンや携帯などの消費メディアを頭から規制してきたのだ。
そして、業界は消費者から総スカンを食った形になり、CDの売上大幅減という体たらくに陥った。
当たり前だろう、と私は思った。
CCCDなんかも、悪あがき以外の何物でもないと正直情けなくさえ感じていた。
利便性を無視して、流通などしない、それぐらい商売を長くやっていてわからなかったのだろうか。


とにかく、音楽業界はいきなりやってきたデジタルの波、ネットの波に、自分たちが作った防波堤を次々に破られたのだ。
消費者を泥棒扱いしたり、俺たちが上流にいる限り、下流のものはおとなしくそれを受取っていればいいのだという不遜な態度を見せたり、こりゃ、技術革新の波に飲まれるのは必然だなと思われても仕方がなかっただろう。


何度も書くが、ラジオ業界も同じような防波堤を築きながら、今のデジタルの波に立ち向かおうとしている。
それよりも、必要なものは自らが変わることではないかと指摘する人は多い。
今のままでいたければ、自らが変わらなければならない。
誰でも知っている言葉の重みをもう一度かみしめる必要が音楽業界にもラジオ業界にもあるはずだと私は断言しておきたいのだが、これも又不遜な言葉に聞こえるだろうか。



スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://from3.blog.fc2.com/tb.php/82-19d6792e

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

四季の花時計

プロフィール

フロムさん

Author:フロムさん


100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
言いたいことは一杯あっても、口に出せないことだらけ。
せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


ツイッターHN :abex795 

アクセスカウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
テレビ・ラジオ
171位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ラジオ
11位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる