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再放送

年末年始のテレビ番組表が新聞に発表されていた。
ざっと見て思ったのは、何と再放送の多いことか。
ゴールデンタイムはさすがにお祭りムードだが、それ以外は一部を除いてとりあえず埋めたという印象。
お正月番組、毎年派手に作られているように見えるが、実はあまり儲かるものでもない。
とにかくタレントは一杯集めないといけないし、舞台セットも衣装も普段より金がかかる。
多くは収録ものだし、みんな忙しいから中味はスカスカだったりする。
儲からない理由には、まともにスポンサーがつかなくなったこと。
箱根駅伝だって、いつのまにかサッポロ一社提供ではなくなっている。
制作費は年間を通して削られており、その分正月番組へ回す金も大幅減。
結果、再放送番組が例年より増えるという結果になってしまったのだろう。


お正月、少し前まではご祝儀と言う形でスポンサーから出稿があったものだった。
これだけ出す、後は適当にやっといて・・・という風に。
実際にはそのあたりを差配するのは大きな広告代理店ということになるが、代理店にも今やそんな余分の広告予算はストックされていないようだ。
みんな家でテレビ見ているのに・・・何故再放送?
答えは、金がない、ま、そんなところではないでしょうか。


私がFM大阪で番組を作っていた時は、年末年始はほとんど特別番組編成だった。
タイム提供されている番組は、そのまま通常の放送をするが、スポットゾーンが多い番組(PT番組と呼ぶ)は軒並み特別番組になっていた。
何故か、早い話年末年始にスポットの需要なんかほとんどなかったからだ。
正月にわざわざスポットという短期需要の広告を打つスポンサーなんか多くない。
コンビニとか正月早々のバーゲンセールとか、後、オモチャ系(ゲーム含む)の需要かな。
おせちもいいけどカレーもね、のハウス食品や、風邪ひいたら何たらコーワという興和製薬は、いわゆるフリースポット。
早い話、ACのスポットと大して変わらないのだが、これらのスポンサーは何故かラジオを使われることはほとんどない。
他に出ているスポットは、いわゆるお付き合いスポット。
別にそれを聞いてこうしてほしい、なんてクライアントは思っていない。
ま、そんなスポンサーも、最近は減っただろうな。


ラジオは、最近はほとんど録音にしない。
録音の方が手間が増えるし、高くつく。
生放送で、適当に時間を埋めてくれということになるようだ。
ただ、出演者が大物とか文化人とかになると、録音ということになるようだが。
また、昔から再放送などということも、ほとんどやらない。
その場限りというか、コンテンツとして時間を越えて通用するようには作っていないのだ。
再放送用にストックしてある番組なんて多分ほとんどないだろう。
私が現場で仕事をしていた時は、とにかく放送した番組はストックせず、早く消去しろとうるさく言われたものだ。
著作権の問題らしい。
ストックする場合は、一々書類を提出しないといけない。
編成部署の著作権担当は、そんな邪魔くさいことしたくないらしく、とにかく放送したら消してくれの一点張りだった。
今、流れている過去の放送は、ほとんど誰かが隠れてストックしていたものだ。
先日の「We are the 岬めぐり」は本来あってはならないもの。
また、ネット上にあってはいけないものなのだ。
しかしねえ・・・。


ということで、今年の年末年始の放送、局もスポンサーも視聴者も、あんまり期待しなくなってきていることの証左みたいなものになりそうだ。
音楽業界の衰退に歩調を合わせるように、放送業界もこうやってフェイドアウトしていくのだろうか・・まさかね。

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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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