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FM802の選択

昨日は、FM802が来年2012年4月から、FMcocoloの電波を継承するという新聞記事を紹介した。
業績が悪化しているラジオ業界、これからも再編が行われるであろうというのが、ジャーナリズム的コメントだった。
さて、これ以外にも業界の再編は行われるだろうか。


今回の決定は、cocoloの番組制作を802が行い始めた経緯を知るものには、必然の成り行きだったろう。
関西電力がcocoloの経営から撤退するということは、既に2年前に決まっていたようだ。
それで、その後をどこかに引き継いでもらうべく、某代理店に斡旋を依頼したところ、FM802が引き受けるという話に。
近年、売上にかげりが見えていたFM802は、これを新しいビジネスチャンスと捉え、将来的に2波を所有して業態を拡大する計画を策定したというのが、巷間言われていたことである。
そして、昨日ついに正式に発表。
総務省はまだ継承を認めてはいないようだが、内々に話はついていると推察される。
1つの放送局が複数のラジオ電波を持つというのは、例えばNHKやラジオたんぱの例があるが、民放の中波やFM波の世界では初めてだろう。
昔なら、利権を2つも抱えて、さぞ嬉しいだろうと言われただろうが、今では都会のラジオ局もさほどおいしい存在ではない。
そりゃそうだ、おいしければ関西電力が手放すはずはない。
また今回の決定に原発事故の影響はないということは、動きが2年前からあったということでお分かりだろうと思う。


外国語放送という特殊な放送形態が商売として難しいということは、開局の頃から指摘されていたことだ。
それを少しでも助けるために、サービスエリアを広域化した。
しかし、広域化したところで変わらないのではという危惧もよく聞かれたことだった。
それでも、外国語放送局は、東京・名古屋・大阪・福岡で始まった。
とにかく開局した1995年ごろは、まだ電波は利権として認識されていた時代で、まさか今のように経営が成り立たなくなるとは誰も思わなかったのではなかっただろうか。
ついでに言うと、私が衛星放送局ミュージックバードの立上げに参画したのは1992年、その時PCM衛星放送局が最終的にすべて消えてしまうとは誰も思ってはいなかった。
電波とは、それほど魅力的な存在だった、多分、そうだったのだと思う。


さて、802は来年4月から、2つの電波を持つことがほぼ決定したようだが、これから一体どうされるのだろうか。
誰が考えても、このままではcocoloはお荷物ではなかろうか。
802で得た利益を当面cocoloに回しながら、何とか2波をうまくミックスしたビジネスモデルを作り上げる、そうするしか道はあるまい。
問題は、肝心のFM802が、いつまでそれに耐えられる存在でおられるかだろう。
一時期のとんでもない売上減は何とか止まっただろうが、これから反転攻勢する材料がどれだけあるだろうか。
若者に支持されているファンキーステーションというイメージは、もはや往年の輝きを失っている。
何しろ、若者はラジオを聴かないと断言する人は多いし、現実に若者がネットの海の中でラジオ以上のものを得ているのは事実だからだ。
ラジオに何も求めない若者を新たにラジオの世界に呼び戻すほどの斬新な勢い、パワーは、もはやラジオ側にない。
ラジオは、若者にとってはクラシックメディアの一つ、骨董品なんていわれかねない面もある。
それを2波持って、FM802はどこへ漂流しようというのだろう。


2波をミックスした、ラジオの斬新なビジネスモデル、果たしてそういうものが生まれてくるのか、期待をもって注視していきたい。







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