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JPOPの挑戦?

朝日新聞夕刊で、今週から「Jポップの挑戦」というシリーズが始まった。
「CDなどの音楽ソフトの日本の国内生産額は1998年の6074億円をピークに下がり続けている。昨年は半分以下の約2836億円までに落ち込んだ。苦境に立つJポップ業界はいま、海外に活路を見いだそうとしている。」と書く。
3238億円の売り上げ減である。
音楽というジャンルは今も人々の心の中に盤石に存在しているが、それが生み出す富は半分以下。
何か、釈然としないものが残りませんか。
音楽文化自体がシュリンクしたとはとても思えない、結局売上自体が落ちた、その原因は何?
業界は言う、それは違法コピーの横行だと。
パソコンやネットが違法なコピーを助長している、それが元凶なのだと。
そう言われると、そんな気もしないでもない。
なるほど、つまり悪いのは、違法コピーする連中なのだと。
こういう違法行為を摘発すれば、売上はまた上がるはず、だから、もっと啓蒙し、違法行為をやめさせないといけない。
ここまで業界が断言すると、こういう声も聞こえ始める~「そうか~?」
もしコピーを完璧に規制すればどうなるか?
私は音楽業界がさらに衰退するのではと危惧せざるを得なくなる。
そんなややこしいこと言うなら、もうそんな音楽は聞かないよ、CDも買わないよ。
そこまで金をかけて手に入れるものではない、そんな声も聞こえてくるような気がする。
音楽の前に出版物がそうなっている。
別に違法コピーが横行しているわけではない。
だが、出版の売上は音楽以上に落ちている。
それは、本離れ、活字離れなんて言われているが、結局ユーザーのニーズに真っ向から向かいあわず、過去の成功体験ばかりに固執したからではないだろうか。
再販制度なんて、何のためにあるのかと首をかしげる人も増えている。
だが、それがなければ文化は衰退する、それでもいいのかとユーザーを脅したのは出版業界。
その結果の売上減ではなかったか。
過去の利権を守ろうとしても、ユーザーは既にそれを見透かしている。
ややこしいこというなら、買わないだけだと。
著作権法を改正しようと、規制を強めようと、もはや過去の成功ノーハウは通用しない。
それが時代の流れなのだ、逆流することなどありえない。


朝日新聞の記事に戻る。
第1回目では、とにかく海外に打って出ろと提言する。
K-POPがそうであるように、もっと商売の機会を海外に求めろと、それで少しずつ成功しているアーチストもあるとラルク・アン・シエルなどのビジュアル系のバンドを例として挙げている。
2回目は、K-POPがネットを使って世界に広がったと書き、それに対抗できるのは日本では初音ミクしかないと関係者の声を紹介している。
極端な話ではあるが、世界を見据えればネットの利用にもっと専門的な知識を醸成していくべきだという主張はよくわかる。
3回目の今日は、音楽市場の中ではまだライブの価値は高いと書く。
「2001年に875億円だったポップス系コンサートの市場は、10年には1241億円に拡大。」とある。
それは、確かに私も実感している、ライブ市場は可能性がまだまだ大きい。
ただ、ライブ市場は収益性が悪いのがネックだ。
売上は大きいが、支出はそれに負けず劣らず大きい。
CDの売上は途中からお札を刷るのと同じになり、売れるものがすべて利益だった。
ライブは、ご存じのように、販売できるチケットには限界があり、売れればいくらでも刷れるというのものではない。
そのためにネットを使って、ライブ映像を同時に売ろうというのだが、さてそんなにうまく行くのだろうか。
今の音楽市場の停滞状況をネットを利用することによって打開しようというのは、わからないではない。
しかし、このビジネス、そんなにおいしいだろうか?


明日からも、このシリーズは続くはず。
しばらく本欄でも、追いかけて行きたい。



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[C3] ネットが全ての元凶?

こんにちは。お久しぶりです。

「音楽ソフトの衰退」ですが、いわゆるダウンロード価格はCDの3分の1~5分の1程度ですから、売上も大きく下がります。
5曲入り1000円で売っているとして、1曲200円でダウンロードできると仮定するなら、バラ売りで今までの5分の1しか売れなければ利幅も5分の1ですから、商売としては大変なのかもしれません。

しかし、売上が3分の1程度で「音楽の衰退」とするのはいかがな物でしょうか。

ダウンロードが主流になっているのに、未だCDが全ての指標となっている事自体が前時代的でナンセンスでは無いかと感じます。
(「オリコンランキング」は未だCD売上が指標です。)

逆に考えれば、インディーズ市場はメジャーと「販路」が同じになり、少量生産でもリスクは低くなりましたから、今まで以上に垣根が低くなったと言えるかもしれませんね。
  • 2011-12-15 03:08
  • 商売人
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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


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