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アイドル論を語る前に

アイドル論を語るのは、なかなか難しい。
どういう視点で書くかで、結果が違うからだ。
今の現状を善しとして書くか、否定的に書くかで中味が違ってくる。
また否定的に書けば、今アイドルビジネスで生活を維持している人まで影響が出かねない。
ま、世の中というのはそういうもので、いくらこちらが正しいと思っても、それで生きている人の気持ちを考えると一概に断定するのも気が引ける。

例えば、東京電力の現状もそうだ。
原発なんか、もう諦めろと言えば、それで生活が一変する人も生まれる。
何しろ原発を前提に生きていた人たちは大勢いるのだ。
原発を否定すれば、関係ない人たちはそれでいい。
しかし、今はそれがなければ生きていけない人たちはどうしたらいいのか。
どちらにも、いい顔ができるはずもない。
世の中、なるようにしかならない、すべて時が解決する、こざかしい理屈を並べるなかれ。

ということで、アイドル論の話から、えらいところへ論が飛んでしまった。
話を戻すが、今アイドルで食べている人たちでどれぐらいいると思うだろう。
先日、モーニング娘。を中核にしたハロプロ系を擁するアップフロントエージェンシーは大変だろうと書いた。
AKBにアイドルマーケットが大きくシフトした、その影響が出ないはずはない。
一番いい時に、事務所を拡張し、スタッフも多く抱え込んだ。
それ以上に、アイドルの絶対数が拡大し、それを維持するのは簡単ではない。
ハロプロ的ビジネスモデルは、これ以上持たないとだれもが思うはずだ。
もちろん、規模を縮小し、商売になる部分だけを残して、それ以外をリストラすれば何とかなるはずだが、それによってハロプロブランドのイメージが毀損される可能性も強いのだ。

アイドルはブランドビジネスだというのが、私の考え。
いかに旬のブランドとして世に流通させるか、人々の移り気な嗜好に左右されるマーケットなのだから、そういう大衆のニーズに鈍感であっては、アイドルビジネスは続けられない。
アップフロントの名前を出したが、さかのぼれば、SPEEDや安室奈美恵を擁したライジングプロ(現ヴィジョンファクトリー)も、かつてのような賑わいはないし、小室哲哉さんのプロジェクトにしても、長戸大幸さんのビーイングにしても、浜崎あゆみのAVEXにしても、この音楽業界の衰退の中では、一時期の投資がすべて無になりかねない状況にもなっている。

AKB的なアーチストの売れ方は過去のアイドルビジネスとは微妙に違う。
それゆえ、過去のノーハウがなかなか機能しない。
しかも後ろを見ればK-POP。
腹背に敵、それが業界既得権者の現状だろうと私は思う。
もっと遡れば、今、またまた話題になっている松田聖子さん、山口百恵さん。
片やサンミュージック、片やホリプロ。
これに渡辺プロや芸映、研音など、アイドル業界を引っ張り、音楽ビジネスモデルを作ってきたプロダクションは、必ずしも今の時代についてこれているとは言えないのではないだろうか。
ネットに音源をアップされ、それを次々につぶしていく。
法的には確かにそうだし、権利を守ることはもちろん重要だ。
だがそれだけでいいのか?
K-POPは、一円も金を使わないで、日本の音楽市場にアピールできた、その教訓を生かすつもりはないのだろうか。

とはいえ、こういう事業者側の話をくだくだと書くことはあまり好きではない。
今回、とりあえず、私の考えを序章的に書いてみた。
皆さんのコメントに今後期待して行きたい。



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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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