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プロデューサーって何?(第3回)~若いプロデューサー

最近のラジオ局では、若いプロデューサーが増えているという。
番組の制作をほとんど制作会社(あるいはフリーのディレクター)に外注するというシステムが蔓延し、もはや社員ディレクターは稀有な存在になっているらしい。
つまりは、現場の丁々発止的世界から疎外されたまま、管理優先の世界に若い時から封じ込められてしまうことになるようだ。


何度も書くが、そんなことで斬新で画期的な番組なんか生まれるだろうか。
ディレクターというのは、ある意味職人的な要素も必要になってくる。
いわゆる熟練した腕を持つディレクターであるからこそ、業界で尊重されるのだ。
あの人に任せておいたら間違いない、きっと何とかしてくれる、そういう専門家である。
若いプロデューサーに、その専門家の意識が理解できるだろうか。
下手をすれば、振り回されるだけになるかもしれない。
自分の言うことを聞いてくれるのは、半人前の連中ばかりということもありえる。
ちょっと力のあるタレントや、業界人には何も言えない、ある意味なさけないプロデューサーになってしまうこともあるだろう。


プロデューサーにほしいのは、場数を踏むことである。
多くの人と交わり、多くのことを学ぶことである。
現場の人の気持ちがわかり、またそれを発注した人の気持ちをわかることである。
そして、つくりあげた作品(番組)を的確に評価できること、またその作品が次にどういうものを拡大再生産していくかが予見できることだ。
作品とは、常にネクストを予兆させるものでなければならない。
いわゆる「Think NEXT!」、次のないものに未来はないということだ。
クリエイティブな世界に住むものは、次を自分の中に常に孕んでいないければならない。
会社という枠内で、それをスポイルされてはいけないし、人事異動で、その作業を中断されるのは非合理的で望ましくはないのだ。


プロデューサーは常にプロデューサーであるべき、私は心からそう思う。
なんちゃってプロデューサーは、結局は損なのだ。
そんな存在を誰が尊敬してくれる?肝心な時に誰が無理をきいてくれる?
放送局の世界は、まさに今を語る中から未来を予兆させることが重要だ。
次を自分の中に孕まないものが未来を予兆させることができようか。


ラジオの業界、本当にまじめに自分たちの未来を考えているのだろうか。
現場を仕切れない若いプロデューサーを見るたびに、そういう絶望感がよぎるのを禁じえない昨今の私である。






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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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