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過去のブログより~ジョージの死

ビートルズのジョージ・ハリソンが亡くなってもうすぐ10年。
これは10年前に書いたペンギンノートから。
折しも、彼の生涯を追ったドキュメンタリー映画『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』が公開されます。
アカデミー賞受賞監督マーティン・スコセッシが世界で初めて描く、ジョージ・ハリスンの音楽ドキュメンタリー。
何か、久しぶりに映画でも見に行こうかという気になっています。
では、過去のブログから、ジョージの死です。


ジョージの死
2001-11-30 20:05
ジョージ・ハリソンが亡くなった。享年58歳。

ビートルズとしてメジャー・デビューしたのは19歳の時のことになる。
20歳で大ブレイク。それからは皆様御存じの通り。

彼は幸せだったのだろうか?

デビュー早々はジョージもよくリード・ヴォーカルをとっていたというが、途中からは専らバックヴォーカルに。
声の迫力はジョンやポールと比べれば確かに劣っていた。
判官びいきとやらで、ジョージにもファンがそこそこついていたが、やはり影の薄い存在だった。

私も熱狂したのは、ジョンのシャウトとポールの高音である。
1枚のアルバムに一曲ぐらい彼にリードをとらしてあげたら、という意見のひとりだった。

ギターでリードをいくら弾こうと、シタールというインドの楽器(それまでは聞いたことのない名前の楽器だった)を導入しようと、子供がオモチャ遊びしているという感覚しかなかった。

ジョージ、できないんだったら無理するなよ。
どうせ、ジョンやポールには勝てっこないんだから。

その点、リンゴはキャラクターで得をしていた。
後で聞くと、とんでもないエエカゲンな人間だったらしいが、表面的にはひょうきんで個性豊かという印象だった。
音楽がなくても潰しのききそうなタイプだった。

ジョージには、結局最後まで何もなかった。

エリック・クラプトンとの出会いは確かに彼の価値を高めたりしたが、ギターの腕はどう聞いてもクラプトンの方が上だ。
「マイ・スイート・ロード」は、悲しいかなオリジナルと呼ぶにはあまりにも某作品に似すぎていた。

サムシングがいい?

アビーロードが発売された時、そんなこと誰も言っていなかったぞ。

ヴォーカルもだめ、ギターも言うほどではない、曲もオリジナリティはさほどでもない。

そんなこと、一番わかっていたのは本人、ジョージではなかったろうか。
彼は、ビートルズの一員であったということだけで、巨万の富を得ることができた。

それは彼にとって幸せだったのだろうか?

私は、確かにジョージが好きだった時代もあった。
だが、彼があれで満足しているとはとても思えなかった。

考えてもみよう。貴方が、報道記者だったとしたら、ビートルズ4人の記者会見で、ジョージに何を聞く?

聞きたい相手は普通ジョンかポールだろう。
笑いをとりたい時はリンゴ。
ジョージに何を聞けばいいと思う。
「昨日は何を食べましたか?」

ジョージはおそらくそんな人生を送ったのではないだろうか?

もちろん、ジョージは音楽の世界では充分すべてに渡って合格点だろう。
ファンも一杯いたし、ヒット曲も、ヒットアルバムも多く存在している。

しかし、ビートルズの世界では彼はどこまで行っても二流だ。それは彼が一番よく分かっていたはずだ。
彼は、日の当たる道を毎日悄然と歩いていた。
その気持ちは、とても私の想像できるものではなかったろう。

さて、私も久しぶりに彼のアルバムを引っぱり出して聞いてみることにしようか。

1980年12月、ジョンがなくなってからもう21年だ。
あの時は、私は「マザー」を何度も聞きながら呆然としていたものだ。

そしてジョージが逝った。

私は、今夜何を聞けばいいのだろうか?

私の青春が一つずつ死んで行く、



私が若い頃レファレンスした人々が一人一人この世から消えていっています。
そのうち、一体今生きている人は誰なのか?と探すようになるかもしれません。
これが人の一生の中で起きることなのだと、日々実感するようになっています。
死は、もはや遠い世界のものではない、五つの赤い風船「遠い世界に」の世界とは死の世界だったのかもしれない。
いや、死に世界なんてないという気もしないではありません。
私にとって、ビートルズはジョンレノンだったと、最近ますます思うようになっています。
ま、今日はそういうことで。



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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
言いたいことは一杯あっても、口に出せないことだらけ。
せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


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