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見える風景~放送業界はどうなる

今年一番の暑さが続きます。
体調も、温度上昇とともに悪化するのが最近の私、寒くなっても暑くなっても厄介な年齢になってしまいました。
とはいえ、これから用事のために外出。
それまでに、ちょっとブログを更新しようかと。


今日のタイトルを「見える風景」としました。
でも、この言い方は少し不正確で、一般にはそれほど見えないかもしれないけど、私には見えてくる光景というのが正しいかもしれません。
業界にいたものなら気づくことを少し箇条書きに書いてみようと思います。


最近、昼間テレビを見る機会が増えています。
正直、お金の匂いがしない。
業界人的嗅覚というのでしょうか、潤沢にお金が動いている感じがないのです。
制作費に金がかかっているいないではなく、業界人(主に広告代理店、放送局の営業マン)の動きがあまり見えないというか。
セールストークでスポンサーを動かせていない、またそういった絵を描ききれていないというか。
多分、テレビ業界、予算の作り方には苦労しているはず。
つまり新規開拓がまるでなされていない、過去の商売をただ続けているだけでは、毎年売上は減り続けるだろうと思うわけです。
昼間のテレビ、そして深夜のテレビに、その新規開拓の匂いが感じられなければ、商売は停滞します。
ということで、テレビはこのままではさらに失速するでしょう。
前向きな驚くような話は多分何も聞こえてこないでしょうね。


ラジオ、もはや最低ラインを維持することで生き残っています。
どの時間を聞いても、新規開拓の努力が感じられない。
もはや惰性で作られているだけ。
惰性で聞いておられる人がいなくなれば、それで終わりです。
クライアントも惰性で続けておられるようです。
あと10年、果たして持つか心配です。(ラジオがなくなったら寂しいですからね、私は。)


AM局がFM化する話もどうなるか。
リスナーとしてのニーズがあるのかないのか、よくわからない。
AM局にはFM局のノーハウがない。
これから一からやりだすのか、それともAMのノーハウで乗り切るのか。
いずれにせよ、2つの電波を維持するのは費用的にも大変です。
早くAM波を切り離して、FMだけに特化したいでしょうが、そう簡単には業界の妥協は図れないでしょうね。
目の前に流れてきた藁にすがろうとする、溺れかけの放送局と言われないよう、別の方法論を急いで考え出してほしいものです。


既存のFM局、これからどうするのでしょうね。
今の売上規模に自分の身をカッコよく合わせることができれば、その社会的価値はまだ持つかもしれません。
だが、それは無理だと考える局(TFMとか)には、新しいマーケットを作り出して、新事業を開拓することが至上命題のようです。
マルチメディア放送、成功するかどうか未だにはっきりしませんが、やらないよりやるほうがいいのかもしれません。
過去の失敗例、それをどう総括しながら、新しいメディアに挑戦するか、なかなか大変な企てといえるでしょう。
失敗例としては、ミュージックバード(CS-PCM放送)、セント・ギガ、衛星ラジオ、モバHO!、最近ではNOTTVといくらでも挙げられますが、まともに総括したレポートなど見たことがありません。
誰か、ちょっと書いてみませんか。


さて、時間が来たので、これから出かけます。
また後ほど。
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[C86] 業界の一致した行動の重要さ

現在、日本各地で進行中の FM補完放送 (ワイドFM) は、
元をたどれば、NHKラジオ/AMとFMの民放ラジオ各社がやっていた、
地上波デジタルラジオの開発や試験放送です。

地デジラジオの開発や放送計画の中止を各社で決定したので、その代わりに、
日本全国の民放AMラジオ各局が、FM波でもサイマル放送を始めることになったわけです。
( FM補完放送 / ワイドFM )

この動きは、ラジオ受信機を供給する、ソニーや東芝、ケンウッド(ビクター)やパイオニアなど、
カーラジオメーカーも含めて支持があり、対応するラジオもどんどん増えてきています。

つまり、日本の FM放送の周波数が、従来の 76~90MHz だったのが、
76~95MHz に拡大されたのと同じことです。

日本以外の大半の国は、
87.5MHz~108MHz で FM放送をしているので、
拡大された帯域は、外国で使っている FMラジオでも受信できます。

来日した外国人が聴くことも多い、インターFMの周波数が、
76.1MHzから、89.7MHz に変更されるような動きもあります。

現在の日本の FMラジオ周波数の不足を考えれば、
76MHz~108MHz まで全部、FMラジオで使えるようにしたほうが合理的です。
国際的な FMラジオ用周波数とも一致するからです。

今のところ、99MHz~108Mz あるいは、95MH~108MHzで、
V-lowマルチメディア放送を開始するという動きのようですが、
これが、うまくいくと考えてる人は、もう少ないはずです。
推進してるはずの当事者局(東京FMなど)自身の動きがかなり鈍いし、
対応する受信機を出そうとするメーカーの動きが、ほとんどありません。

仮免許なども出て、放送電波で出る段階になっているのに、
(本来なら、2014年秋~2015年春に、一部都市で開始してたはず)、
対応受信機を出して市販していこうと表明する会社がほどんどないのは、かなり異様な状況です。

業務用などの受注生産品のみでは、一般の人が聴くラジオ放送としての普及は無理でしょう。
今のところ、そういう現実になっています。

対して、FM補完放送(ワイドFM)の関係者の動きは非常に活発です。
参入する会社なども多い状況だし、
ラジオ雑誌メディア等を通じて、一般リスナーの認知も含めて、日本全国で拡大しています。

既に、愛媛や富山や鹿児島や秋田などで放送開始されているので、
現実の放送や、それを聴くリスナーさんも各地にいる状態です。

ソニーのラジオのホームページのように、
積極的に、FM補完放送を説明したりもしています。

わざわざ、AM(中波)、FM(超短波)という、
今の若い人は、ほとんど教わらない、昔のラジオ用語まで使って説明もしています。
ラジオの中身が分かってる人が取り組んでいるわけです。

https://www.sony.jp/radio/radio_sony/fm/

既に東京スカイツリーの上では、FM補完放送の送信設備の工事も進行中です。
秋には、試験放送か何かで実際に電波も出るでしょう。

協力してくれる、一般向け製品を出すメーカーの皆さんの支持や、
ラジオリスナーの皆さんの支持がないと、成功はしません。

FM補完放送の普及は、ラジオ番組面では、第三次のアニラジブームをもたらすかもしれません。

1980年代後半から1990年代にかけてのアニメブーム(OVAブーム)やAMステレオ化が、
AMラジオ局のアニラジ枠増加の結果をかなりもたらして、
次いで、インターネット放送が普及した時に、ラジオで増えてたアニラジ番組が、多くのインターネット番組に拡がっていきました。

それらの2期間とは違う形で、FM補完放送がまた、アニラジ番組を増やすかもしれません。

既に、まもなくFM補完放送を開始する茨城放送が、
ラジオ関西系のアニラジ番組を編成に組み込んだようです。

音楽番組化も容易で、出演者ギャラの安いアニラジは、
AMステレオ放送やインターネットラジオでも人気コンテンツとして定着したし、
人気番組のほしい地方県のラジオ局に、放送枠を増やしていくかもしれません。
(1990年代のAM局アニラジブームは、実際かなり影響も大きかった)

音楽局としてのFMという位置づけは、20年以上前の話ではないかと思います。
たまたま、1990年代は、CDの低価格化や普及なども重なって、音楽ブームやFM活況に見えたのかもしれないですが。

現実には、日本の音楽業界がその頃にかなり劣化してしまっていて、
新人アーティストのデビュー先が無いものだから、
無理矢理、新人にアニソンを歌わせるケースが多発していました。
これをやる傾向がある、一部のレコード会社関係者の罪は重いと思います。

アニラジを制する者は、日本コンテンツを制すると、いずれ言われるかもしれません。
もちろん冗談ですが(笑)、この言葉に含まれる中身の意味は、よく考えてみたほうがいいです。
  • 2015-07-24 08:38
  • ひろりん(中)
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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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