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ヒット曲とは何か~あるラジオマンの一考察(2)

●ヒット曲とは何か?
本当、何だろう。
少なくとも人口に膾炙した歌であることは確かだろう。(歌というか、曲かも)
やはり話題になってもてはやされ、広く知れ渡らないとヒット曲とは言えないだろう。
今のヒット曲と言われている中で、一体どれだけが本当に話題になり、皆にもてはやされ、多くの人に知ってもらっていることだろう。
どうせ皆に知れ渡るような曲はこれから幾らも出ない、ならば、ヒットチャートの上位曲をヒット曲と呼んでそれらしく見せないと、ヒット曲を主力商品にしているレコード業界は維持できない、供給者側はそう思っているのかもしれない。


前回書いた、ヒットチャートを人為的に作っているのではと疑問を呈した83年の頃のチャートに昇った曲、まだ話題にもなり、広く知れ渡る結果になっていただけましだと言えよう。
ちなみに昨年のオリコン年間チャートベスト5だが、知っている人は知っているだろうが、全部AKB48の曲である。
AKB48 「真夏のSounds good !」
AKB48 「GIVE ME FIVE!」
AKB48 「ギンガムチェック」
AKB48 「USA」
AKB48 「永遠プレッシャー」
データ上は、すべて100万枚を超えている。
AKB48、ヒットチャート5位を独占!快挙!と言えなくもない。
(ちなみに嵐は、6位と7位にチャートイン)
しかし、本当にこれらをヒット曲と呼べるのだろうか。
曲がそんなに話題になっただろうか。
そんなに広く知れ渡っただろうか。
業界認定では、これらをヒット曲とするのだろうが、世間は多分ヒット曲とは思っていないのではないだろうか。


本当に、いつからこんな乖離が始まったのだろう。
実際にCDが売れているからいいじゃないか、供給者側としてはこれでいいし、ファンも納得しているはずだろうと言う業界人もいる。
だけど、ほとんどの大衆にとっては、もはや無縁のヒット曲になっているのではないだろうか。
心から共感し、辛い時、楽しい時、何となく口ずさんだりできる曲、そんな曲が新しく生まれる機会は減っていると言わざるを得ない。


とはいえ、そういった口ずさめるヒット曲、これまでにも何千曲、何万曲も生まれていて、それが記憶の中に蓄積されているのは事実だ。
あえて新曲にそれを求めない、もはや頭の中は一杯でこれ以上は余程の名曲が出ない限り、頭の中に蓄えたいとは思わないかもしれない。
ラジオ局的にいえば、TOP40フォーマットの局はそれほど要らない、むしろ過去の名曲を聞かせてくれる局(最近で言えば大阪のFMcocoloみたいな局)の方が安心できていい、とか。
確かにヤングアダルト層より上の年代は、大なり小なり、そんな感想を持っているのかもしれない。
もう、新曲はほどほどにして、と。


新曲と言っても、要は過去の曲の焼き直しみたいなもの、そんなにユニークな曲などもはや出てこないのではないだろうか。
若いアーチストは、こういう新曲を作りましたと意気揚々と発表するが、そのほとんどがどこかで聞いたメロディラインだし、コード進行、ま、ちょっとアレンジが斬新かなと思うこともあるが、もはや新曲としての生きの良さは感じにくくなっているような気がする。
そりゃ、そうだろう、これだけ過去に一杯曲が蓄積されているし、しかも音楽を作る人口はパソコンの普及によってより増加しているのだから、新しいユニークな曲の入る余地など、どれほど残っていようか。


本当にこれからどうなるのだろう、誰が見ても、これはヒット曲だと言える曲がこれから先どれだけ生まれてくるか、音楽を真摯に考えるものには、業界の将来に不安なものを多々感じるはずだ。
もちろん、世代は交代するものだし、新しく音楽を聞く若い人たちにとっては、全く違うヒット曲観があるようだが、そういう若者がラジオを聞かない、テレビでも音楽番組を見ないとなると、さて、これからヒット曲の世界はどうなるのかと本気で心配してしまう。
ヒット曲で飯を食っている人たち、本当にこれで大丈夫ですか、もはや違う道を模索するしかないのではないですか。


などと、要らぬお世話をやいてしまった。
ヒット曲考、まだまだ続けます。






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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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