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ラジオ局が生み出すヒット曲とは(2)

ヒット曲に関して、皆さんから多くの反応をいただいています。
批判的なことを言ってこられる方は少数で、ほとんどの方が同感だ、もっと書いてほしいと要望されておられるようです。
多分、業界人があまり口に出さなかったことが、私のブログの中に含まれているからだと思われます。
それはそれで、反応があるということは書いた本人としてはとても嬉しいことなのですが、「面白いけど、過激すぎやしない?」と忠告して下さる方もおられるので、なかなか今後何を書き続けるかは微妙な感じですね。
さて、このシリーズ、どう続けたらよいものやら。


今回は、ひとまず私が思うことを論理立てずに、箇条書き程度に書いてみたいと思います。
それで、個々に皆さんのご意見等も頂戴できると嬉しいです。
まずは私の中の違和感を列挙することからはじめましょう。


●ヘビーローテーションって?
ヘビーローテーションというのは、放送局がある曲を何度も繰り返して流すことを意味します。前にも書きましたが、FM802が前面にそれを押し出し、レコード業界とうまく折り合いながら展開した結果、新しいヒット曲を生みだす方法として認知されるようになりました。
元々はアメリカのラジオ局のうち、TOP40フォーマットを採用する局で使われていた言葉だったと記憶しています。
私も78年にサンフランシスコのTOP40のFM局を訪れ、色々とレクチャーを受け、知った言葉でした。
ヘビーローテー、つまり何度も繰り返しかけるという意味ですね。
TOP40フォーマットの中の一つの方法論だったというわけです。


アメリカでは、例えばある曲がヒットして利益を得るのはレコード会社だけというわけではありませんでした。
一つの曲を通じて利益を得る事業者は複雑に存在し、例えば後に日本でも当たり前になりますが、音楽出版会社とか、単純に原盤を所持している会社、その他色んな権利を保有する会社があって、日本のように単純な構造ではありませんでした。
最近、日本でも曲に関しては、少しずつ権利が分散しはじめていますが、それでもまだまだ利益を得るのは一部の業界だけという感じがします。
ヘビーローテーションというのも、FM802がそういう音楽業界とタイアップさせながら、日本で普及させた方法論であったことは間違いありません。


しかし、FM802はヒット曲を作る努力をしている人たちを大切にしてこられたと思っています。
いい曲を何とか人々に届けたい、努力するアーチストにその場を提供したい、そのためにアメリカでは当たり前だったヘビーローテーションを採用し、音楽業界の新しい形を作ろうとされたんでしょう。
とはいえ、好事魔多し。
それが金になると考えた音楽業界、ラジオ業界は、これを商売の材料にしてしまいました。
ある曲は、ヘビーローテーションをパワープレイなどという言葉に変えました、私が関係してきたFM大阪や、FM795は今もそう呼んでいます。
一体、今、同じ曲を繰り返しオンエアすることで、どれだけヒット曲が生まれているのでしょう。
何か惰性でやっているのではないか、自己満足ではないかと思わないでもありません。


つまりですね、何が足らないかというと、放送する側の愛情、思い入れ、何が何でもこの曲を後世に残そうという気迫を感じられないとでもいいますか。
パワープレイすると決めたなら、本当にヒットするまで責任もてよ、と思ってしまうのです。
そのためには、2週間だけとか、1ヶ月だけとかに限定するのではなく、売れるまでかけ続けろ、売れそうにないとわかれば即やめろ、それぐらいの強い意志、判断力をラジオ局が持ち合わせないといけないのです。

私たちはこうします、レコード会社の皆さん、事務所の皆さん、どんどん曲をノミネートしてきてください。
早い話、ラジオ局はメニューを作るだけ、それを選ぶのはレコード会社、それで売れなくともラジオ局は知らないよ・・・。
ま、そういうシステムになってしまっているのですから、それはそれで仕方がない、売れないのは結局曲が悪いのだ、アーチストの力不足だで済むなら別にいいのですがね。
でもねえ、私はラジオ局側がそれを全面的に押し出して、色んな形でアピールしているとすると、本当にそれでいいのかなあと思ったりするわけです。
(ある局なんか、ヘビロテ1ヶ月で何十万ととか設定されていました。ヘビロテを金で買える局というリストを私に見せてくれるレコード会社の人もおられました。ほとんど馬鹿にしたような言い方でしたが。)


ああ、そうそうヘビーローテーションに決まってから、当然のようにスポット出稿を露骨に要求する営業マンの方もいたなあ、FM局とレコード会社は持ちつ持たれつの関係なので、金にまつわる話は枚挙に暇がありませんが。
大体、テレビ局の番組テーマ曲やドラマの挿入曲なども、莫大な金がからんでいたりしますからね。
音楽出版権を局関連の出版社に提供するだけでなく、その後千万円単位のスポット出稿が当たり前のように要請されたり。
ヒットすれば儲かる、そのおこぼれをどう頂戴するか、その構造はついこの間までのミリオンヒット続出の時には毎日が祭のように展開されていましたからね、ラジオ局のヘビーローテーションなんて可愛いものといえば、そうなんでしょうね。


さて、もっと箇条書きに述べて行こうと思ったのですが、ヘビーローテーションだけで一日分書いてしまいました。
ヒット曲に関する違和感、明日から集中して書いていこうかと思っています。
また、皆さんからのメール、コメントなどお待ちしております。



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よろしくお願いします。

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  • 2013-08-17 15:17
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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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