Entries

デジタルラジオはどうなる~V-Low政策を見直し?(スピンアウト編)

さて、AMのFM化、デジタルラジオの問題、にわかにマスコミが記事にし始めました。
でも、どこか今一つ当を得ていない感じがぬぐえません。
とりあえず、昨日今日の記事をまとめてみました。


昨日あったニッポン放送の社長会見の記事。
デジタルラジオから撤退、アナログFMでという話をされたみたいで、まず共同通信はこういう記事を配信。

「都市化に伴って深刻化する受信障害を解消するため、FM放送への参入を検討。(中略)同局は、FM局への完全移行ではなく、AMの番組をFMで同時に流すことを想定。」


ついで読売新聞の記事。

「AM放送を続けながら、FM放送を活用する考え(中略)村山社長は『デジタル化でなく、FMの活用でいく』と述べた。」


次に毎日新聞。

「ラジオのデジタル化に後ろ向きな姿勢。日本民間放送連盟のラジオ委員会は近く総務省へ出す意見書をまとめているが、在京AM局首脳の発言で足並みの乱れが鮮明化。(中略)村山社長は『今後もAMをやめるわけではないが、難聴と雑音という課題がある。FMを活用して新たなリスナーを獲得していきたい』と語った。


そして時事通信。

「現行のAM放送と並行し、より音質の良いFMの同時放送を検討する考え。
 村山社長は「今後もAM放送に変わりはない」と語り、完全なFM化は否定した。また、文字や映像なども配信できる高機能のデジタルラジオへの移行は当面見送る方針だ。


最後に日本経済新聞。

「難聴取対策にもなるV―Lowマルチメディア放送(デジタルラジオ)への参入を見送る、比較的低コストで聴きやすいFM放送の利用でリスナーの獲得を目指す。村山社長は『難聴取は経営基盤に関わる問題』と強調し、総務省にFM波の割り当てを求めていく方針を示した。 総務省も先月立ち上げた「放送ネットワークの強靱(きょうじん)化に関する検討会」で、災害時の電波補完策としてFM同時放送を話し合う方針。ただ既存のFM局の反発なども予想され、先行きは不透明だ。」 




個人的な感想ですが、何と勝手なことを言っているなあと思ってしまいます。
AM波はキープ、補完のためにFM波を寄こせ、マルチメディア放送にはもはや興味なし。
で、新しくもらった周波数で新しい客を開拓、だそうです。
この考え方、著しくバランスを欠いているというか、自分たちさえ良ければそれでいいというエゴさえ感じてしまいます。
そりゃ、そうでしょう。
今までのリスナーはそのまま、新たにFMで新しいリスナーを開拓するといえば聞こえがいいけど、既存のFM局が開拓した市場もついでに頂戴したいと言っているようなもの。
じゃあ、その代わりにニッポン放送は何を代償として差し出すのでしょう。
大体、いつのまにかJ-WAVEの筆頭株主になっているニッポン放送ですから、このままだとAM、FMの主要な電波を占有しかねないのではという危惧さえ生まれかねません。


今一つ当を得ていないと私は書きましたが、とにかくFM波を既存のAM局に割り当てるにしても、どうやるのかのツッコミ不足なのです。
首都圏は従来のFM波帯でOKなんて書く新聞社もありましたが、それ誰から取材したのですか?勉強してその結論に達したとしたら、認識不足はなはだしい。
サービスエリアをどうするのでしょう。
FMは県域放送という括りをどうするのでしょう。
一度、すべてを白紙に戻してというのなら理解できます。
しかし、そうなったら大ごとで、既存のFM局は大迷惑です。
NHK-FMの問題もありますし、電波のスピルオーバーの問題もあります。
とにかく、空いているから認可するというほど簡単な話ではありません。
優先的に既存AM局に認可する理由なんてどこにありましょう。(ネットワークの強靭化のためで済む話じゃない)


さて、そういうところで、今日の朝日新聞のコラム「記事有論」です。
編集委員の方が「AMラジオ 大都市圏のFM化を急げ」というコラムを書いておられますが、何かツッコミ弱いなあと思いました。
ネットでは全文読めないので、その一部を引用させてもらいます。
「ラジオファンとして言わせてもらえばもっと早くFM化を選択してもよかった」
いえ、もっと早くと言っても、周波数がありません。
何か、ずっと帯域が空いていたとでもお思いですか?
「いざという時、携帯端末で聴ければありがたい。この点でもAMよりFMに軍配があがる。」
携帯でラジオを聴いている人など少数でしょう、radikoならまだしも。
「AM離れは進み、経営は厳しい。一方でFMは若者に聴かれ、収入も上向きというのが民放連の予想だ。」
FMが若者に聴かれる?そうですか~?収入も上向く?スポットは減る一方なのに?
「V-Low帯でデジタルを進めてきた、と叫びたい局もあろう。が、国の支援はなく、NHKも参加せずというのでは、負担に耐えられる局は限られる。」
いきなり、何を言い出すの?という感じ。それを言うなら前から問題を提起するべきだったのでは。
で、AMの道には3つあり、一つはAMのまま、二つはデジタル化、三つはFM化と言うにあたっては、何か話がグダグダになっているという印象さえある。
AMの経営が苦しければやめればいいのである。
その電波を次の人に渡せばいいのである。
何故、既得権化するのだ。
それは国が何とかしてあげるべきことなのか、自分たちで生き延びる道を考えればよいことで、マスコミが中途半端な情報をまきちらして国民を洗脳するようなことだろうか。


ということで、少し辛口にマスコミの論調を取り上げてみました。
繰り返しますが、言っておられることは理解できても、根本的な部分がわかっていないのではとどうしても思ってしまいます。
今のところ、これは鋭いと思える論調には出会っておりません。
それが今のマスコミの限界なのでしょうか。
皆さんのご意見など、また聞かせてくださいね。




スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://from3.blog.fc2.com/tb.php/251-e2945aa3

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

四季の花時計

プロフィール

フロムさん

Author:フロムさん


100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
言いたいことは一杯あっても、口に出せないことだらけ。
せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


ツイッターHN :abex795 

アクセスカウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
テレビ・ラジオ
187位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ラジオ
8位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる