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デジタルラジオはどうなる~V-Low政策を見直し?(その2)

放送ネットワークの強靭化に関する検討会・第1回レポートがラジオNIKKEIさんのブログで報告されています。
AMのFM局化、V-Low云々に関しては何も触れられていないようですが、巷では落とし所が探られているようです。
ちなみに、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会(第1回)」配付資料も公開されていますので、ご参考までに。


さて、風雲俄かに急を告げる状況になってきましたね。
前回紹介した映像新聞では、もはや決定的とも読めるこういう表現がありました。

検討会では、1-3ch(90-108MHz)を「AMからFMへの移転」に充て、マルチメディア放送を希望する社には、既にmmbiが「NOTTV」を展開し、インフラが整っているV-High帯(205-222MHz)に参入してもらう案が検討される見通しだ。前者はAMラジオの救済、後者は自己責任によるデジタル化という考え方である。
 AMラジオは、都市部や日本海側で難聴問題が生じ、送信所の建て替えで経営難に陥る局も多いと予想されたことから、打開策の一つとしてV-Lowマルチメディア放送への移行案が出ていた。しかし議論は決め手がないまま停滞が続いていた。今回、総務省は検討会の設置により、一気に決着させる考えのようだ。


一気に決着ですか、いきなりですねえ。


少しまとめてみようと思います。
元々、TVのデジタル化に伴いVHF帯が空くので、その帯域を有効に利用しようという話から、デジタルラジオを始めとするマルチメディア放送帯として活用しようという方針が出されました。
それに強く反応したのはエフエム東京で、今のFM波を返上してでもマルチメディア放送に参入するという意気込をみせました。
その頃には、総務省内にマルチメディア放送に熱心な方がおられ、その方と蜜月状態で話を進めておられたと記憶しております。
その結果生まれたのがDRP(社団法人デジタルラジオ協会)で、2011年まで8年間にわたって実験放送を行っていました。
会員社、準会員社を含め、結構な拠出金を払ってデジタルラジオ(マルチメディア放送)を推進してこられました。


で、ある時から内部対立が起こり、TFM他が正会員から離脱、それに対して裁判沙汰になり、その後何かうやむやな状態になってDRPはほぼ活動休止状態になっているようです。
後は、民放連の音声分科会マタ―になり、色々調整したはずなのですが、いきなりこんな結果に。
2011年2月2日の朝日新聞にはこんな記事が出ていたにも関わらずです。

総務省が2013年秋の実用化をめざすラジオのデジタル放送に、NHKやFM東京、
TBSラジオ&コミュニケーションズなど130社が参入の意向を示していることが1日わかった。
NHKが参入の意向を示したのは初めてで、設備投資費用の一部を負担する考えも示しているという。
 デジタルラジオ放送は、7月24日のテレビの地上デジタル放送への完全移行後に空く周波数帯
の跡地の利用策だ。ビルなどで電波が届かず都心部を中心にAM放送が聞きづらくなっている
ことなどから、検討が始まった。総務省は、都道府県単位や関東や関西など地域単位での放送を
見込んでいる。


なのに、先日の読売新聞には「苦しい経営が続く民放局の中には難色を示す局が多く、NHKも消極的だ。」なんて書かれるわけですから、何を信じていいのかわかりません。
何故に、「放送ネットワークの強靭化に関する検討会」なるものが発足し、報道機関ではAM局のFM化が必須みたいな話になってしまったのでしょう。
元々AM局の本音として、そろそろAMの電波はやめたい、金ばかりかかりおいしくなくなった。FMに移行できれば万々歳だというのがあったのでしょう。
しかし、国の政策としてV-Low帯をマルチメディア放送に使う、既存局も加わるようにという空気が生まれたため、既得権を温存する目的もあり、無理矢理参加を表明していたのでしょう。


で、何故か国の政策が微妙に変化、災害時に有効なラジオ(とりわけアナログラジオ)を活用しようという動きが出始め、ついでに受信が困難になりはじめたAM放送、2020年に送信機を更新しないといけないAM放送、売上が今後は伸びることはなく赤字体質は不可避と言われ始めたAM放送、その救済も含めて、AM局のFM化が検討されはじめたのだといえるのでしょう。
何でしょうね、この心変わりというか、御都合主義は。
さて、それにエフエム東京を中心としたJFNグループはどう対応するか。
次回はそのあたりを。
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