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制作費カットの行方

さて、ラジオ業界、4月改編が迫ってきました。
私が関与している番組も、4月から色々と変化があるようです。
ある局の番組は、メインのスポンサーが降りるらしいです。
他にもクライアントがおられるので番組は続くかもしれませんが、未来の保証は薄くなりそうです。
別の局は、出演者の変更とかスタッフの変更とか、色々噂されています。
他の番組も、いつ何時「ごくろうさまでした、今月で終了です。」と言われかねません。
前向きの、これは面白い番組が始まりそうだという感覚、しばらく味わったことがありません。
改編期はいつも頭が重い。
業界人なら異口同音にそういうかもしれません。


一つだけ、ある人から少し面白そうな企画話が来ました。
でも、それに関わりたいという制作会社が殺到、政治的な動きがからまって何かややこしくなっているという噂も耳に入っています。
そうでしょうね、街には飢えた業界人が満ち溢れています。
みんな必死なんです、キレイごとでは話は進まないようですね。


さて、そういう生々しい話は少し横に置いて、今や業界的には常識の話、制作費カットの行方について書いてみようと思います。
改編期には必ず出てくるキーワード、それがこの制作費カット。
今まで例えば60万円で引き受けていた仕事があるとすると、申し訳ないけど55万にしていただけないか、その代わり、これとこれはしなくていいからという提案が局からあったりします。
5万円ぐらいならいいか、仕事がなくなるよりはと渋々制作会社なら受けるでしょうが、でも、これ年間にすると60万の減なのです。
もし、放送局側が同じような論理で他の制作会社に同様のお願いをすると、もし出入りの制作会社が20社あれば、1200万円の経費カットになるわけです。


放送局側は、年間予算として考えますから、各社への支払いを少しずつでも減らせば、決算に大きな影響を与えます。
何しろ、最近のラジオ局、黒字といっても1000万単位、100万単位です。
こういう制作費カットがどれだけ黒字達成に影響するか、自ずとわかるはずです。
で、次にどんな事態が起きるか。
1年間、その減らされた予算で、何とか番組を作り続けた制作会社は、1年後、また局側から言われます。
悪いけど、あれとあれを減らすから、55万から50万にしてくれないか・・・?
制作会社と局の我慢比べ、もちろん制作会社にとっては、分の悪い駆引きです。
何故ならラジオ業界は、いわゆる買い手市場、現場が自分たちを高く売ろうと思っても、それに応じるラジオ局は減る一方です。


出演者もそうです。
テレビでそこそこもらっているから、ラジオは出ているだけでいいか、ラジオは気楽でいいし、などと言って安いギャラに甘んじてくれます。
例えば、ある大物タレントさんに、一度ラジオに出てください、ギャラは3万しか出せませんけどと言っても、その日は時間があるからいいよ、ギャラなんかどっちでもいいから、なんて声が返ってきたりします。
何かの宣伝になればいいかとか、俺いつも車で聞いているんだよね、一度出たかったんだ、なんてこともありそうです。
ラジオには金がない、業界的には常識、だから誰も多くを望みません。
逆にいえば、それに甘えているのがラジオ局だと言えなくもないのです。


その風潮が、例えばコミュニティFMに行くと、ボランティア出演というのが当たり前になるのです。
出ているだけで満足してください、ラジオ側の要求というか、それ以外に方法論を知らないというか。
最近は、普通のラジオ局がコミュニティFMに接近しはじめている、ただでよければどうぞ、みたいな。
何なのでしょうね、これでいいのでしょうか、ラジオ局は。
サービスを提供していただいて、それに対して報酬を払わない、これで業界の発展は可能なのでしょうか。
しばらく、制作費カットの行方について書いてみるつもりです。




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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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