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シリーズ 東京一極集中の功罪~マスコミ編(10)

多分、今回が一番皆さんからの反応が多いシリーズのようです。
私の意見を肯定する方、否定される方、それぞれとても参考にさせていただいています。
最高にこたえるのは、私の意見はもう前の世代のそれで、今の若い世代は、そこまで思っていないという指摘でしょうか。
確かに、若い世代が何を考えているのか、これは分りにくいですね。
何しろ、彼らにとっては私はオッサンでしょうし、それとやはり適度な距離をおいてのコミュニケーションしか成り立たないので、私から、~についてどう思う?と聞いても、本音が返ってくるかどうかわかりません。
ま、そのあたりは、実際の若い人からの返事を虚心坦懐に待つしかありません。
そういうことで、私の偏見一杯の東京一極集中論を続けます。


一極集中という概念は、「独占、同質性、中央集権」と言う言葉で語られたりします。
これと対極するのが、「競争、多様性、地域性」という言葉です。
ある人たちは当たり前のように、東京に集中するのは当然だ、このシステムによって日本の経済も文化も発展してきたのだ、今更そこから引き返すことなど考えられないと言われます。
しかし、それは「独占、同質性、中央集権」を国是としてきた結果であり、それゆえに地方は疲弊し、国としての競争力は減退し、また商品の多様性が求めらるようになった今、その対応に追われているというのが、日本の現状ではないかと思うのです。


東京を通して、同じもの、同じ考え方を流していく、そしてそれが最高のものであるという意匠を付与した結果、地方の文化が育たず、若者を地方から更に東京へと移動させる結果になっているのではないでしょうか。
しかし、現実はそれが少しずつほころび始めています。
「独占、同質性、中央集権」のマスコミ的権化である、新聞、テレビなどのマスメディアが、長期に低落していく傾向が顕著になっています。
もちろん、マスコミ各社には依然大きな蓄積と政治的な影響力がありますから、その傾向を制度的に止めようと色々画策はします。
しかし、従来のような上からの政策(東京のコントロールセンターからの情報発信)だけでは、情報の流れを制御できなくなりつつあります。


言うまでもなく、その役割を担っているのがインターネットを初めとするICTというインフラ。
情報はどこからでも発信でき、どこにいても受けられるようになりはじめています。
東京というコントロールセンターは、今後それほど必要とはされなくなるでしょう。
むしろ、1つのところに集中するのではなく、幾つかのところに分散するのが合理的であるといわれています。
構造がいきなりがらっと変わるというのは、革命でも起きない限り無理ですが、底部ではじわじわと流れが変わりつつあるというのが現状でしょう。


イノベーター的な発想で言えば、「東京至上主義」はもう古いのです。
いわゆるフォロワー層は、皆さんおわかりのように、そう簡単には動きません。
既得権を持つ人たちは尚更です、そんなイノベーションを必死でつぶそうとするかもしれません。
しかし、底流としては、今の新聞のあり方、テレビのあり方、私が育ったラジオの世界も、新しい年を迎える度に少しずつ変化しているのを感じます。
特に、最近の放送業界の四月や十月改編。
変わるたびに、シュリンクしています、制作費のカットはラテ欄の紙面からもわかります。
金がかかっているかどうか、業界の経験があれば一目瞭然。
新聞もまた同じ。
広告の質を見れば、もはや過去の栄光はないと痛感してしまいます。


テレビが何とか売上を維持している、その一つの要素であるテレビショッピングというインフォマーシャル番組、どうも規制される方向にあるようです。
そりゃそうですよね、あれはどう考えてもコマーシャルです。
いくらそれを見て買う人がいたとしても、多くの人にとっては番組ではありません。
何故、そんなものに国民の共有財産である電波を独占させる必要がありましょう。
それこそ、インターネットでおやりなさいよ、国民が本当に望んでいる電波の利用法はもっと他にあるはず。
それのパブリックコメントでも集めるべきです。
大学などの研究機関は、もっと電波の利用に対して提案を行なうべきです。
「独占、同質性、中央集権」ではない、「競争、多様性、地域性」を、より深化させるために。


と、今回は一般論を少し書いてみました。
別に大阪がよければそれでいいとは思っていませんよという私の自己主張とお考えいただければ幸いです。



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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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