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シリーズ 東京一極集中の功罪~マスコミ編(6)

さて、FM大阪がFM802に対抗するには、TFMからのネット番組を切ることが一番効果的だと私は書きました。
大阪のラジオ、自社制作をやめて東京からのネット番組を流すと確実に数字は落ちます。
今のFM大阪の土曜日曜の番組、ビッグなタレント、アーチストを並べて、ちょっとゴージャス感を与えていますが、大阪人の好みには合いません。
言うほど、数字取れていない。
しかも、ネット番組はほとんど録音。
FM802に生放送されたら、確実に負けます。
当然ですよ、今大阪で起きていることを放送するラジオと、東京のいつ収録したかわからない番組を流すラジオの、どちらに大阪人はシンパシーを感じると思いますか。


でも、東京の業界人にはこのあたりの話が通じにくかったりします。
地方の人は東京の放送を聞きたいはずだよ、達郎だよ、福山だよ、桑田だよ、それを放送しているのがJFNなんだ、すごいじゃないか、ローカル放送にできんのかよ、こんな番組。
完全にずれているのです。
そんなもの、大阪のリスナーはさほど求めていません。
ファンの方は、もちろん必死になって聞くでしょうが、聴取率、本当たいしたことないのです。


ま、radiko担当の人によれば、福山さんの番組が始まったら、途端にアクセスが増える、聴いている人多いんだなと実感するそうですが、それでも802を超えることができないとしたら、ちょっと絶望的な気になりますね。
福山の番組をやめろと言うつもりはないのです、そうじゃなくて、土日を東京からのネット番組で全部埋めるなと言うことを強調したいのです。
ついでに、平日夜の「SCHOOL OF LOCK!」なども関西でうけている印象はありません。
いい番組です、今をときめくアイドルも出ているし、金曜日にはキムタクの名前も加わります。
でも、そういうネットを受けるという姿勢が、大阪人からいいように思われないというのも事実なのです。
だから、ある程度のネット番組は仕方がないが、今の量は多すぎる、せめて自主編成率を80%ぐらいにはしないとFM802とまともな戦いはできないと私は思うのです。


でも、それは現実にやろうとすると大きな軋轢が生まれます。
何故なら、JFNにはプログラムネットというルールがあるからです。
私が現役の頃は、東京からのネットはスポンサー付き(黒ネットと呼びます)であることが条件だったと思います。
スポンサーが下りたら、各局が自由に売れる時代でした。
スポンサーのつかないネット番組は白ネットと呼ばれ、自社で制作できないローカル局などは、TFMの作る番組をそのまま流していました。
JFNがBラインというフィラー番組(穴埋め番組)を制作して全国に流すようになってからは、白ネットという言葉もあまり使われなくなり、TFMが38局向けの番組にスポンサーをつけられなくなると、黒ネットという言葉の変わりにプログラムネットという言葉を使うようになりました。
プログラムネット、つまりこの時間は同じ番組を38局で流す時間だから、例えそれにスポンサーがつかなくなっても、勝手に自社番組に変えてはいけないというゾーンです。
EXILE枠、桑田さんの枠などがそうですね。(今は三井住友銀行がクレジットされていますが、)
土日の番組でスポンサー名がクレジットされないネット番組は、ほとんどがこのプログラムネットです。


何故こういうゾーンがあるのかというと、それの方がTFMがキー局として売りやすいからです。
TFMが売るというよりは、元々は代理店の買い切枠みたいなもので、スポンサーが何かの拍子に下りても、代理店手持ちの別のスポンサーに売り込めば、また違う番組がキー局の判断で流すことができたのです。
しかし、そんないい時代は終りました。
もはや、FM38局をマストバイ(ネット局を全部買わないといけないシステム)できるクライアントは減る一方です。
で、あるスポンサーが降りるとしばらくノンスポンサー。
松任谷由実さんの番組、ついこの間までずっとスポンサーなしで流していましたでしょ。
大物アーチストだし、スポンサーが降りたのでやめてくださいともいえない、敵に回すわけにもいかないのです。
昔は、TFMとしたらいい時間帯の番組は全部スポンサードされていましたから、そういう時にはクライアントが降りたのでしばらく番組も休養ということでと、番組終了をソフトランディングすることができました。
今は違います。
ノンスポンサー枠、あちこちにあります。
今、言える事は、すみませんが時間移動ということでという説得しかありません。
時間が変わるならやめますとアーチストさんに言っていただければ最高なのかもしれませんが、最近こういう大物アーチストが出演できるラジオ枠、減る一方なので、よほどひどい時間に移動といわれない限り、番組は続いてしまうようです。
ファンの方には嬉しいことなのでしょうが。


さて、東京一極集中の話から少しそれましたね。
以上のことについては、半分は私の体験に基きますが、半分は伝聞だったり推測だったりするので、あまりに間違っているようでしたらご指摘くだされば訂正します。
次回は、もうちょっと東京一極集中の功罪を語るつもりです。
ご意見などいただければ幸甚です、よろしくお願いします。




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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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