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私はいかにしてプロデューサーになったのか(第9回)

大晦日オールナイトライブの営業的な問題はクリアしました。


■大阪本社と東京支社の確執


営業的には、後は企画書どおりに放送してくれればいいということなのですが、制作現場はそうは行きません。
設計図(いい加減なものが多い)ができたので、後はこの設計図どおり製品を完成させる、それが放送局的には企画書完成→番組制作ということになるのです。
とんでもない設計図(企画書)を持ち込まれ、予算はこれだけ、何日までに作ってねと言われるわけです。
そりゃ、ものによっては、「そんなものできるか!」という反応が返ってくるのも仕方がありません。
東京支社と大阪本社の間では、そういう例が少なからずありました。
前にも書いた大阪本社が理屈で文句言ってくるなら、金の力で押しつけてしまえ、それが合理的ということだという東京支社の考え方につながって行ったと思われます。


■支社と本社の売上予算は同額


東京支社は、売上を上げるために存在するので、製品(番組)を生産するために存在するわけではない、そういう考え方は会社自体に内包していました。
東京支社には、年間の売上予算(ノルマ)が押しつけられていて、大阪本社と競争させられています。
FM大阪では、ほぼ半々の予算割合で、東京支社としても大阪の生産現場(制作部)が少々文句を言おうと、知ったことではないというのが実情でした。
ま、基本的には今も状況は変わっていないようですが。
そういうことで、私が今回営業からの情報(東芝がオールナイトライブの番組を探している)を得て、そのニーズにかなう企画を考えたということは東京支社としてもウェルカムのことなのです。
なぜなら、私がいることで、小なりとはいえ生産現場が生まれるわけで、一々本社の制作に問合せなくても、支社の内部だけで完結することができます。(もちろん、一部だけですが)


■プロデューサー、そこにニーズがあったから


今回の東芝の特番を決定させたことは私の東京支社での位置を確定させました。
これから、私のすることは、東京支社のために番組を生産すること。
それも大阪本社がとても作れないようなものを生み出していくことでした。
私がなぜプロデューサーとして、この後多くの番組やイベント、ミュージカルや映画の制作などに傾いていったのか、その原因の一つに、東京支社の地位向上というか、自己完結体制を持つことによって、売上予算達成を少しでも楽にできるというのがあったのだと思います。
その第一歩、それが300万ほどの売上額を計上した、今回の特番だったと言えましょう。


■スタッフ選定のスタート


さて、それはそれとして、私はいよいよ番組スタッフの選定に入りました。
スタジオの番組制作スタッフ(D、AD、MIX、アシスタント)の選定。
中継クル―(主に技術スタッフ、現場レポーター等)の選定。
出演者は伊藤銀次さんに夏木晴美、それに全体を仕切れるMC一人。
構成は、前にも書いた上柴とおる氏。
エトセトラ、エトセトラ。


それから、年末の放送まで、私の奮戦は続いて行くのでした。

(続く)


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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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