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シリーズ ラジオ制作者の心得(2)~一次情報に徹する

一回目のラジオの制作者の心得~半歩前を歩け、は皆さんからなかなかいい反応が返ってきた。
どうも私が教育を受けた時ほど、ラジオ局の中では常識になっていないようだ。
どういうことだろう、今、ラジオ局では何を教えているのだろうか。


二回目の今日は、一次情報に徹しろという話。
これはラジオ制作者もそうだが、ジャーナリストとしての鉄則というべきものだろう。
世の中には情報というのものが反乱している。
ネットでは嘘もまこともないまぜになって、日々様々に言葉があふれかえっている。
ネット・リテラシーという言葉も喧伝されているが、ジャーナリストなら当然身につけていないといけないことだ。
リテラシーなんて言葉、私の新人の時にはほとんど使われていない。
でも、学ぶべきことは同じ、ネットの時代であろうとなかろうとジャーナリストなら基礎的な素養の部分である。


放送で流すことには嘘があってはいけない。
これぐらいの内容のものなら、少々嘘を交えてもかまわないだろうという態度は厳に慎むべきことだ。
その気持ちが、こういう内容なら、どこそこに掲載されていたことが少々眉唾であっても放送していいだろう、それの方が面白いし、などといった安易な制作者を生む。
嘘を交えていいと思ったときから、制作者の気が緩むのである。
ラジオはまだいい、テレビなどは視聴率さえよければ、少々の誇張(早い話嘘)は当然みたいな話になっている。
視聴率のためには、一次情報でなくていい、二次情報で面白おかしく番組を作れ、みたいな風潮がどうしても出てくる。
もちろん、本当にそれでいいとは誰も思っていないだろう。
しかし、制作費は削られ、番組のオンエア日は迫るとなれば、一次情報がないがしろにされるのは十分推測される。
特にバラエティ番組の制作者、それに朝昼のワイド番組の制作者。
一次情報をどれだけ把握して毎日情報を流しているだろうか。
多分、他が流しているから、うちの局も一次情報は知らないが、とにかく流してしまえということだと思う。
赤信号、みんなで渡れば怖くない、なんだろう。
一局だけでやれば、その時、どんな反発が返ってくるかもわからない。
他の局もやっていれば、少々眉唾な情報でもついでに放送してしまう。
私が知る最悪の報道は三浦和義事件である。


結局、彼は殺人者だったのだろうか。
確かに怪しい面はあったのだろうが、マスコミは完全に彼を殺人者と認定し、それを認めない彼を毎日テレビの中でさらし者にした。
誰だって、ここまでマスコミが言えば殺人者だと思ってしまう。
一次情報など、どうでもいいのである。
イメージさえ一度作り上げれば、どうでもいいことさえその理由にしても誰も疑わなくなる。
悪者とレッテルを貼られれば、何をやっても悪者のイメージで解釈されるのだ。
客観的な事実ではない、その事実の解釈そのものが情報となって流れていくのである。
事実の解釈は、事実そのものではないことが多い。
解釈ではなく、単なる揣摩憶測の類だったりするが、それを補強するのがコメンテーターだったりする。
また、その解釈を拒み、客観的事実に戻ろうとするゲストは二度と呼ばれない。
もうイメージは決めてあるのだ、それを変更すれば視聴者が混乱する。
物事は単純化してこそ、情報として流通するし、人々も納得する。
今更、話を複雑にすることなどテレビ局にとっては自殺行為だ。
複雑に見えた時、もっと単純に物事を解釈してくれる他局に視聴者は移る。
早い話、ワイドショーは、物事をどれだけ単純化し、そのイメージを深化させることはあっても絶対に変えないという番組ほど成功するのだろう。
ここにはジャーナリズムのカケラもない。
放送マンの矜持も感じられない、多分、今やテレビは真実を知らせる義務よりも、視聴者を楽しませること、娯楽を与えることに特化しているということなのだろう。


長々とテレビのことを書いてしまった。
では、今ラジオは一次情報を前提に放送しているかどうか、それをしばらく考えてみたい。
愛想もなく言ってしまうと、その答は、NOである。
多分、一次情報は、出演者そのものに帰されることになっている。
だからラジオはややこしい話になると専門家が出てくるし、専門家が見つからない場合は情報を流すことさえしない。
ラジオと一次情報の話、長くなるので又次回に。
皆さんの意見など、引き続きお待ちしてます。







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