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シリーズ ラジオの売り方(5)~イベント・オリエンテッド

さて、ラジオの売り方というタイトルで、ラジオの周りの状況ばかり書いてきましたが、今日から具体的な方策に触れてみようと思います。
第一回はイベント・オリエンテッド。


ラジオは、かってはタイム提供、スポット提供という形でも、クライアントに効果を見せることができました。
例えば、若者を対象にした専門学校などの入学案内スポット。
私が営業時代に担当したクライアントに、大阪モード学園、大阪デザイナー学院、日本コンピュータ学院などがありましたが、実際の反応はあったようで、毎年広告計画の中に入れてもらっていました。
平成元年に東京に移ってからも、代々木アニメーション学院提供による声優さんの番組のプロデュースもしましたから、ついこの間まで、そこそこ学校関係のクライアントから評価されていたと思います。
(ちなみに番組名は「空飛ぶアルマジロ」、出演は三ツ矢雄二さんと富永ミーナさんでした。)


ところが、今はどうなっているかというと、本当に専門学校の名前が聞こえてきません。
デザイン系もなければ、美容系もコンピューター系も出稿なし。
何故ラジオにスポットを打たなくなったのか、私の聞いたところによると、毎年入学してくる生徒のほとんどがラジオを聴かないとアンケートに答えているからのようです。
そうです、専門学校は総じて広告媒体のチェックに厳しいのです。
生徒に必ず、志望動機とどこで本校を知ったかを答えさせるといいます。
その中にラジオがなければ、容赦なく切る、ま、当たり前と言えば当たり前のことなのでしょうが。


ということで、もはやラジオのスポットは、商品展開には不向きと烙印を押されている気配濃厚です。
スポットなんか打っても効果ない、どぶに捨てるようなものだ、あからさまにそう言われるクライアントも多いとラジオ局の営業マンもぼやいています。
じゃ、どうしたらクライアントがもう一度ラジオを使おうと思ってもらえるのか。
一つの答えとして、実際にラジオで告知することによって人が動くのを見せることがあげられましょう。
タイトルにも書いたイベントオリエンテッドなラジオを打ち出すことです。
ラジオ祭だ、番組出演者全員集合だ、チャリティソンだ、何だかんだ。
基本的にラジオというのは、ハレ的メディアではなく、ケ的メディアと言われています。(テレビはハレ的メディア)
つまり日常を伝えて行くのがラジオの本来の役割なのですが、それではクライアントは出稿してくれなくなったのは事実のようです。
仕方がないといえば語弊がありますが、少しでもハレ的な側面を見せることによって、クライアントの気を引くしかないのかもしれません。


先日も、こんなイベントがありました。
焼酎の試飲イベント。
新製品の焼酎を特に若い人に飲んでもらいたいというので、若者スポットに番組のパーソナリティを派遣し、一日プロモーション活動を行うというもの。
ラジオに求められているのは、人気パーソナリティが現場に来てもらうということと、その人の番組で事前にPRしてもらうこと。
スポットなども流れますが、いわゆるイベント告知用のフリースポット。
1本いくらというものではないのが普通でしょう。
これなどクライアントからすると、実際に人の動きが見えるならラジオでもいいかという考えなのです。
こんな焼酎が出ました、買ってくださいなんてスポット、最近はまずラジオには来ないでしょう。
テレビでバンバン流れているビールのスポット、ラジオにあれの1/10でも宣伝費が流れたら万々歳なのですが、まずそんなことはありえない。
そんな直接的な効果はラジオに期待していないのです、昔は「若さだよ、山ちゃん」とか言って、しょっちゅう流れていたもののですがね。


ということで、今のラジオ、ラジオショッピングとかレスポンス広告のように、すぐに効果が見えるような分野でしか需要がないというのが現実なのです。
イベント・オリエンテッドも、基本的に見えることによってクライアントの需要を生み出していると考えられます。
何度も言ってきましたが、ラジオは目に見えません。
それゆえ、ラジオが強化すべきなのは、如何に自分たちの効果を目に見えるようにするかなのです。
民放ラジオ統一キャンペーンの「ラジオがやってくる」というのも、自分たちの存在を若い人に見てもらうための一企画といえるでしょう。
こういうのって、思いつき程度にやってもだめです。
最終的にどういう効果が出れば合格なのか、それを具体的に設定し、それを達成することを各局に義務付ける、これぐらいしないと線香花火みたいなものに終わってしまいかねません。
イベント・オリエンテッドの話、少し散漫になってしまったようです。
次回は、今日の話を前提に、具体的な問題をさぐっていくつもりです。



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[C12] 専門学校といえば

こんにちは。
メディア系専門学校では今もラジオCMをやってますね。

私が知っている限りでは、日本工学院は同校出身のアーティスト、所属のavexと組んでFM横浜で、
東放学園は不定期でTBSラジオの深夜帯にスポットを出してます。

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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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