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シリーズ ラジオの売り方(1)

ラジオの生き残る道というシリーズをやりましたが、今回からしばらく具体的にラジオは何をどう売ったらいいのかについて、思いつきになるかもしれませんが書いていこうと思います。
もちろん、私は放送局の人間ではありませんから、机上の空論と言われてしまえばおしまいです。
それでも、ラジオ局の人の話を聞いていると、それじゃあ売れないだろうと思うことがしばしば。
細かい現場の情報を知らずして書いても説得力がないかもしれませんが、座興とでも思って業界の方にお付き合いいただければ幸いです。


さて、昨日久しぶりに現場でラジオの営業に努力されている人に会いました。
売上の方はどう?と聞く私に、最近は人が足りないので取りこぼしている物件が多い、少ない営業の数で100%以上の売上を要求されても無理だという返事。
ラジオのスタッフ、営業現場も制作現場も、相当へたっているのが現実らしいのです。
しかも、ラジオ局のほとんどの社員が年をとりすぎている印象。
20代、30代のキラキラした若者が社員にあまりいない。
いたとしても、多数を占める40代、50代に抑圧されている上に、給与ベースが異常に低い。
こんなの逆転していてもいいはず、そうすればもっと売上を伸ばそうというインセンティブが働くのにとぼやいておられました。


一言で言って、ラジオ局に人事政策がないのです。
今の時代のラジオ局に必要な人材とは何か。
どういう部署が必要で、そこにどれだけの人を配置すべきなのか。
給与体系は今までどおりでいいのか、またラインとスタッフの関係は現状でいいのか、等々。
組織変更を行います、新たに何とかという部署を置き、こういう仕事をします、なんてお知らせメールが届いたりするのですが、根本的な部分はあまり変わっていないというか、枝葉部分をいじるばかり。
何度も書きますが、選択と集中という考え方はあまり見当たらないのが現状です。


例えばこうです。
従来の総務部と技術部を統合し、管理本部を設置します。
営業部と事業部とマルチメディア部を統合して、事業本部を設置します。
制作部と編成部を統合して、編成制作本部を設置します。
これらの3本部を相互に関連させて、強力なトライアングルを形成し、売上アップをめざします。


何か、こう書けば組織が変わったというか、よりインテグレートした気になるのでしょうか。
しかし、過去の部を統合したといっても、その仕事は過去のまま残っているのです。
下手をすれば、前の部の名前がそのまま残ったりして。
組織を変えるというのなら本部だけにすべきで、後はそれぞれの仕事の担当がいるだけにすれば、外から見たら「ほう~」なんて思えるかもしれません。
しかし、本部長は増えても、従来の部長を減らせない。
ピラミッド構造がそのまま、これで変わったとは下の人間からすれば全く思えないのではないでしょうか。
命令系統がややこしくなっただけではないか。
そりゃ、40代、50代がわんさかいて、その下の20代、30代からすれば、こいつらイランだろうと考えるのは当たり前じゃないでしょうか。
本部制にして、組織をシンプルにし、管理職の数も思い切りカット。
本部長の下に、スタッフが横にずらっと並ぶ形にすれば、各人の裁量も広がり、それぞれが思った方向へショットガンのように飛び出せるのではないかと。


私がいたFM大阪、社員の数は今や半分近くまで減っています。
なのに、組織体制はほとんど変わっていません。
おかしいと思いませんか、社員が半分減れば、部の数とか管理職の数とか、半分になるのが当然です。
管理職ばかり増えて、平社員はがた減り。
その分を外にアウトソーシングというか、制作会社や派遣や契約外交員に頼るようになってしまっています。
こんな体制で、放送局にはとりわけ必要なクリエイティビティや発想とかが育ちますか。
サブカルチャーへのシンパシーが生まれますか、イノベーションを起こす土壌を養えますか。


人を育てる伝統がラジオから消えている、私は最近それを強く感じるようになっています。
それゆえ、ラジオの現場が面白くない。
ラジオはもっと夢のあるものでなければならない。
ラジオはもっと人の心をかき混ぜるものでなくてはならない。
メディア イズ メッセージ そして、メディア イズ マッサージ。
忘れかけていた歌を、またラジオは歌わないと生き残れない、私は心からそう思っている次第です。



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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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