Entries

シリーズ ラジオの生きる道(17)~FM大阪!・2

今のFM大阪をどう思いますか?今後どうあるべきだと思いますか?
そんな問いかけを外部の方から受けたりします。
元FM大阪だったら、内部事情を知っていて、問題点もよくわかるのではないかと思われているようです。
でも、正直なところ、内部事情にはあまり精通していません。
最低限の情報は教えてくれますが、細かい部分までは誰も伝えてくれません、まあ、当たり前でしょう、関連会社に名を連ねていても、基本的外部の人間ですから。
ただ、会社の体質というのは、さすがに20年もいれば察しはつきますし、それが革命的に変わっていたら嫌でも目につくはずなので、最初の問いには何とか答えられる部分もあるかと思います。


今のFM大阪、業界の平均から比べるとよくやっていると思いますよ。
赤字の連続から脱し、何とか黒字決算を続けられていますし、新しいクライアントの開拓に営業の皆さんも日々努力されているのは事実でしょう。
問題なのは、それでもラジオ業界にはこれといった長期的展望がないということです。
短期的には、何とかうまく乗り切れた、しかしこれを長期的に続けられるかというと、何か新しい波というか、上昇気流が起きなければ早晩行き詰まるという危機感は共有されているようです。
何か考えろと言っても、ラジオ業界には自律的にビジネスモデルを作り上げるということに不慣れであったことは、私が何度も繰り返して述べていることです。

FM局に限定すれば、JFN系列はとにかくTFMのリーダーシップに期待するしかないでしょう。
JFNはTFMと運命共同体、とにかくTFMに頑張ってもらうために、JFN各局は一致してサポートしましょうという空気を感じます。
というか、それしか加盟各局は切り札を持たないというか、広告費にラジオが占める割合が毎年減り続けていることへのソリューションがないのですから。
じゃ、肝心のTFMには、現状を打破する施策が何かあるのか。
ついこの間までは、V-low、デジタルラジオへの展開というものが声高に語られていましたが、今は実証実験の話は流れていても、具体的な中味にまであまり言及されていません。
電波割り当ての調整段階の今は、変に自己主張をしない方がいいというコンセンサスでもあるのでしょうか。
またJFN以外のFM局からは、デジタルラジオへの取り組みに関してはあまり情報が伝わってきません。
FM802は、もちろんそれどころではないでしょうし、首都圏の県域FM局も、自分たちが率先してどうのという話でもないというスタンスのように思われます。
ま、V‐Low、デジタルラジオの話は、今月の17日に民放連ラジオ部会で語られるようですから、それを待つとしましょうか。


話がそれてしまいました。
FM大阪、今後大阪のFM局として、FM802に対抗しながらどう経営を成り立たせていくのかが課題と思われます。
それで行くと、一番の優先事項はTFMとの連携なんでしょうね。
社員の意識としては、TFMに依存しようとはあまり思っていないのだと思いますが、長期的な展望を語る時には、避けて通れない問題かもしれません。
今の社長は、TFMの出身の方ですから、そのための調整機能は十分認識されておられることでしょう。
ただ、じゃ、大阪のローカル局として、関西のリスナーを取り込んで大阪の広告メディアとして大きな位置を占められるようになるかというのは別問題です。
大阪の文化的基盤を失えば、大阪のリスナーからは総スカンを食う、それは関西の放送業界の人間にとっては常識になっています。
ネット番組を増やせば、ローカル番組を流している局に負ける、それはFM大阪の例、最近の朝日放送の例を見てもよくわかることです。
大阪以外の地方は、東京の番組を流した方が受け入れられるにもかかわらず、大阪では全くその逆という事実、意外と首都圏の方には理解されにくいというか、実感してもらえない、私は東京生活24年目になりますが、本当に痛感しています。
ローカル番組>ネット番組なんて認識、大阪人しかわからない感性なのでしょうか。


FM大阪、多分、今のネット番組の割合を大幅に減らし、80~90%をローカル制作にすれば、聴取率は飛躍的に伸びるはずです、これは間違いないと私は思います。
それができない理由は二つあります。
一つは、制作費が増えるために、過渡的に赤字になるということ。
もう一つは、キー局のTFMとJFN各局がそれを認めないことです。
これも長くなる話なので、とりあえず今日はそれを提起するだけにして、次回にでもネットとFM大阪について考えてみることにしましょう。




スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://from3.blog.fc2.com/tb.php/143-e10b2fb9

トラックバック

コメント

[C10] FM大阪のローカル爆弾1発目

ニュースを目にして、このようにツイートさせていただきました。
=====
https://twitter.com/#!/ojiichang/status/187528788836487169
提供がTEN◯Aというのが…( ゚∀゚ )本来AM深夜な番組をFM大阪がどう育てるのか。とりあえずオードリーANNといい勝負か。→ケンドーコバヤシがFM大阪で新番組開始!番組テーマは『妄想』 http://rocketnews24.com/2012/04/04/199880/ @RocketNews24さんから
=====
『中島らもの月光通信』
『夜をぶっとばせ!』
『ラジウム音線』
『カモンコンピュート』
のような思春期を、
さらに
『世紀末的大阪』で震災のさなかを過ごした者にとっては、屈折したケンコバさんがパーソナリティのプログラム、twitterと連動して、さらに提供はTENGA、否応なしに期待が高まります。かなり思い切っているように思います。ケンコバさんの音楽センスも垣間見たいと思っています。今晩から聞いてみます。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

四季の花時計

プロフィール

フロムさん

Author:フロムさん


100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
言いたいことは一杯あっても、口に出せないことだらけ。
せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


ツイッターHN :abex795 

アクセスカウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
テレビ・ラジオ
184位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ラジオ
10位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる