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シリーズ ラジオの生きる道(16)~FM大阪!

さて、色々躊躇するかもしれませんが、精一杯FM大阪のことについて書いてみます。
FM大阪、2年前までの約5年間、私は湊町に事務所を置き、そこで番組制作のお手伝いなどをしていたということをまずお断りしておきます。
今は、ほとんどタッチしておりませんし、FMのある湊町に行くこともまれになりました。
今でも手伝えるものなら手伝いたい気持ちもありますが、何かややこしそうといいますか、こちらの気持ちが素直に届く感じもしないので、現在はつかず離れずというところでしょうか。


今のFM大阪、私が社員として働いていた頃と何が違うかというと、何か職場から情報発信があまりなされていないということですね。
かつては、誰かが表側でも裏側でも、何か不思議なことをやっていて、それが外の人にうまく伝わっていたと思うのです。
今は、どうなんでしょ、外側に対しイノベーターとして時代を発信している人、いるのでしょうか。
私はこう思うんだけど会社は動いてくれないとか、こんなことしたいんだけどプロデューサーが許してくれないとかいう声を制作現場でよく聞きます。
番組やっていても、選曲はほとんど上で決めて現場に降りてくる。
だから、自分で選曲する余地がない、などというぼやきも多い。
本当にそうなのかなと思うのですが、現場の方(ほとんど外部ブレーン)がそういうのですから、おそらくそうなのでしょう。


自分がこうしたいと思う番組作ればいいじゃないかと思うのですが、そんなことは制作会社の人、フリーのディレクターには考えも及ばないことのようです。
言われたことを毎日実行する、そうしない限り、いつクビになるかわからない、いや、言われたとおりにちゃんとやっていても、制作費カットのしわ寄せで、お疲れさん、また機会があったら頼むわの世界に。
ワイド番組あんなにあるのに、溢れるようなアイデアが泉のように湧いているように見えないのは、結局どこかが詰まっているというか、自由な発想を現場にさせない空気を会社が作っているのでしょう。
空気を変えればいいのですよ、上から統制するのではなく、新しいことを考えたスタッフを優遇するとか。
毎回毎回同じことを繰り返すしか能のないスタッフは思いきって外すとか。
え?最初にプロデューサーが外されるのでは?
そりゃ、能のないプロデューサーなら、そうするしかないでしょうね。
でも、じゃ、それを埋める人材が他に社内にいるのかどうか。
う~ん、どうなんでしょう。


よその局、特に東京の局などを見ていると、社員でなかなか鋭い感覚を持っている人材、そこそこいるのがわかります。
この人、次はどんな番組を提起するんだろうとか思って、ちょっとわくわくしたりして。
でも、悲しいかな、そういう人材、しばらくすると人事異動でどこかへ行っちゃうんですよね。
会社の枠にはまらないからなのか、それとも優秀すぎて次代の会社を担うエリートコースへ引き上げられてしまうのか。


FM大阪、じゃ、そんな優秀な人材いますか?ということになりますが、正直、いると断言はできません。
入社した時は、そこそこ嘱望された人間も、長い年月のうちにメッキがはげるというのか、耐性がおちるというのか、脱皮するでもなく、ただ昔の皮をかぶったまま、年だけ老いて行きます。
皆、同じところでぐるぐる回っている。
確かに給与も安くなったし、自由になるお金も減った。
だから、ブレーンを持つこともできないし、人とのつきあいもできない。
自分に対する投資にお金をまわすこともできないまま、毎日、時間だけが過ぎて行くのかもしれません。


ー何故~しないの?
先輩、そんなことができる状況じゃないんですよ、今は・・・・。
ー小さくてもいい、毎日一つ一つ違ったことしようよ、その積み重ねのうちに、何かあるかもしれないじゃないか。
(無言)


FM802と比べて違うこと、リスナーとの接点が薄い・・・。
リスナーと、現場はどれだけ交流しているのだろうとよく思います。
スポンサーとか代理店とかとは、昔からFM大阪はその質はどうであれ、交流だけはよくあったなという印象。
でも、リスナーに対して、愛情が足りないんじゃないかと私はよく思ったものです。
リスナーは、おれたちの言うとおりにしていればいい、余計なことはするな、みたいな感想を現場が持っていたのではないかと。
だから、リスナーのことはよく知らない。
クライアントから聞かれても適当な答えをする、それが誤りであったことがわかると、また一つ信用を落とす。


4月からFM大阪は一部改編を行った。
朝枠の生放送部分と深夜枠をJFNにまた明け渡した。
フィラー的な番組を増やし、制作費のカットは実現したとしても、リスナーの意向にそったといえるような番組は相変わらず見当たらない。
これでいいと思っているわけではないと思います。
でも、今はこれしかできない、それが開局以来40年を過ぎたFM大阪の現状なのかもしれません。
お、これは面白そうだと、快哉を叫べる番組とか企画、小さくてもいいからないのでしょうか。
それとも私が知らないだけでしょうか。
いやあ、今のFM大阪面白いですねえ、さすが851ですねと私に話しかけてくれる人がこれからどれだけ増えるのか。
増えてほしいですよ、もちろん。
私を、今のような立場にさせてくれたのも、FM大阪の恩恵の賜物なのは間違いありません。
このままフェードアウトするような、そんな未来だけは見たくない、その気持ちだけは今も強く持っているのは事実なのですから。



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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


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