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3/11 私の教訓

今日は3月11日。
あの未曾有の災害をもたらした東北大震災から1年たった日です。
私は3/11の地震が起きた時は、東京タワーで行われる予定のセレモニーに行くため、地下鉄大江戸線に乗っていました。
新宿の都庁前まで後1分というところで、いきなり電車は急停止。
車内放送で、大きな地震が来ます、そのため電車は停止しますとのアナウンス。
その直後、電車は大きな力で左右に揺さぶられはじめました。
私は一番後部車両に乗っていたので、窓から地下道の模様が見えます。
トンネルがぶれるというのでしょうか、相当の激しい揺さぶられ方です。
私は、阪神大震災にも遭遇しています。
その時も、とんでもない揺れ、経験したことのない、周波数の高い縦揺れ、何だこれは、これはやばい!と心から恐怖しました。
今回の地震はそれに比べれば横揺れの部分が大きいので、あの時の恐怖は生まれませんでした。
むしろ、これは大きい、多分どこかの震源地に近いところでは、もっとひどい状況が起きているのではという予感がしたものです。
揺れは2分程度続いたでしょうか。
車内の乗客は誰ひとり動きません、誰ひとり声を発しません。
私は、あまりの揺れが長いので、「ちょっと長いですねえ」と声をかけました。
でも、誰も答えませんでした。
声が出なかったのでしょうか、ほとんどの人が携帯電話を見つめていました。
こんな地下じゃつながらないよと思うのですが、それが皆さんには唯一の安心できる画面だったのでしょう。
二人の作業服を来た人が、携帯電話をいじりながら、「どこかで相当大きな地震があったらしいよ。」と言って、前の車両へ移って行きました。
あの人たちは何だったのか、何故電話を受けられたのか、今もよくわかりません。
しばらくして、揺れはおさまり、また車内放送で、「近くの駅までゆっくり進みます。」とアナウンス。
1分あまりで都庁前着。
私は、急いで電車を降りようとすると、車内の人、誰も降りようとしません。
え?どうして?何故降りないの?
途端に、発車ベルが鳴ります。
まさか、あんな地震の後に、何事もなく発車するの?おかしいだろそれ、と思いました。
でも、わかりました、自動的に発車ベルが鳴るようなシステムになっていて、それが作動しただけです。
こんな時に駅員さん、そこまで気が回らないのです。
あんな揺れの後、電車を動かすわけはない、なのに、この乗客の皆さんは何を期待して電車の中にいるんだろう?
まるで、あの時にすぐには津波から逃げなかった人たちと、どこか共有する心理みたいなものがあるのかもしれません。


私は動くはずのない電車を離れ、さっさと地上へ向かいました。
とにかく、外で何が起きているか気がかりだったのです。
そして、階段を上へのぼっている時に二度目の揺れ。
そこからは、西新宿の高層ビルが少し見えました。
建物は揺れ、何かが落ちる音がします。
「ウォールが落ちているので、上に行かないでください。」と警備の方に制止されました。
私は、都議会棟の地下から外を眺め、一体何が起きているのか、動かぬ頭で考えました。
そうだ、とりあえずツイッターをチェックしよう、何か情報があるだろうと思ったからです。
ツイッターには、混乱が渦のように溢れていました。
事務所にいたスタッフからもダイレクトメッセージがあり、「事務所やばいです。机や荷物が散乱しています。とにかく危険なのでひとまず撤収します。」と書いてありました。
都議会棟にある献血センターへ行くと、テレビが表に置かれていて、多くの人がそれを見ていました。
テレビはとにかく叫んでいました。
お台場から火の手があがっています!震源は東北の沖です、震度は7です、余震に気をつけてください!
もちろん、この時は津波の情報はありません。
それに接したのは、新宿から私の事務所にとりあえず、歩いて戻ってからでした。
西新宿周辺は人であふれていました。
そして、一番目立ったのは、何と外国人の方。
多分、ツーリストの皆さんだと思います。
とにかく、これからどうしていいのか、電話は通じないし、交通手段はすべてストップ。
もちろん、私にも情報があるわけではありません。
辛うじて、ツイッターによる皆さんの書込みがあるだけです。
それでも、しばらくすると何となく事態を掌握できるようになります。
何故、西新宿の公園周辺に人が多いのか。
それは、そういう指示が出ているからだそうです。
とにかく、人をどこかに集めようとしている、分散されているよりは連絡がとりやすい、そう思ったのかもしれません。
私は、迷わず、スタッフが危険だと言った事務所に帰ることを優先しました。
歩いて30分くらいですし、道はウォーキングなどで日常的に歩いていたルートなので、途中で何かあっても土地勘が働きます。
西新宿にいても、これといってメリットはありません。
道路は少しずつ混み始めていました。


その後は、夜遅くまで混乱が続きました。
山手通りは人が黙々と北へ向かって歩き、事務所のある早稲田通りには西へ向かう人の波。
道路は外へ向かっては、車は全く動きません。
雨こそ降りませんでしたが、まだまだ寒い夜です。
事務所は、確かに机が倒れ、備品がいくつか砕け散っていました。
使えなくなった電子機器もいくつかありました。
事務所はビルの10階にあるのですが、エレベーターは3日間動きませんでした。
店からは水が消え、何故かヨーグルトも消えて行きました。
そして電気も・・・。


あの大震災は、阪神大震災以上の被害を与えました。
しかし、その被害の大小よりも、人々の心に与えた心の傷はどちらも軽くはありません。
正直、私も地震の被害には、絶望的な感想を持っています。
どちらの地震でも、私の関係者の係累の方が多くなくなっています。
家の下敷きになって亡くなった方が目立った阪神、そして波に流されて亡くなった方が目立つ東北。
東京に直下型地震のおそれとマスコミは喧伝するようになっています。
だからと言って、私に、私たちに何をしろというのか、何もできないではないか。
一つ言えることは、私は次の震災が起きても、何となく勘は働きそうな気がします。
2度あることは3度あるなんてことわざなんかに惑わされず、自分にできることを無理なく行うことができればそれでいい、後は神の御加護を祈るだけです。


皆さまも、お気をつけていただければと念じてやみません。




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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


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