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シリーズ 広告代理店・17 ~小林克也氏との出会い(2)

さて、昨日はあまりまとめきれなかったので、気をとりなおしてマッキャンエリクソンの話の続きを。
私が担当することになった番組を、とりあえず書き出すことにしました。


タイトル:「London Music Liner」
出演:小林克也
放送:毎週金曜日8時~8時30分
提供:ネッスル日本(現ネスレ日本)
代理店:マッキャンエリクソン博報堂(現マッキャンエリクソン)
番組内容;イギリスBBCが毎週制作しているポップスのチャート番組「Top of the Pops」をDJ小林克也の解説を入れてオンエア。現在のイギリスのヒット曲をオンタイムに聴くことができる画期的な番組。イギリスのDJはブライアン・マシュー、BBCの人気DJ(らしい)。番組の英語の部分を書き起こしたスクリプトを希望者全員に進呈。


番組を作るのは本当に大変でしたが、イギリスの音楽が心から好きだった私には極めてエキサイティングな番組だったといえます。
何しろ、当時のイギリスのチャートは、アメリカのそれとは随分違っていて、上位の曲はほとんどパンク。
日本ではニューウェイブと呼ばれるようになり、しばらくしてセックス・ピストルズ、ジャム、ストラングラーズ、クラッシュなどが話題になりましたが、この番組ではその萌芽の頃からパンク・ムーブメントを紹介することができたのです。
リッチ・キッズ、シャム69、ダムド、アンダートーンズ、ジェネレーションX、バズコックス、スージー&ザ・バンシーズ、そして文字通り「Top of the Pops」というヒット曲を持つレジロスがいました。
日本では、あまりレコードは発売されなかったようですが、私は何だかんだと手配して、だいたいの音を手に入れていました。
レジロスは、たまたまアメリカのウェストコーストにいた時、レコード屋でアルバムを見つけ即効購入しました。
以下は、そのヒット曲「Top of the Pops」です。




音楽の話になってしまいましたね、代理店の話に戻します。
広告代理店というのは偉いもんだなと思いました、BBCの音源をオンエアして英語の勉強の素材にも使ってもらおうという提案をクライアントに提出し、OKをもらうのですから。
つまり、ただ単にBBCの番組を紹介するのではなく、それで英語も学べますとすれば、ネッスルのコーヒーを飲む層から絶対に喜ばれますよとプレゼンされたのだと思います。


ちょっとした豆知識をここでお知らせします。
実は、ネッスル日本には、AE的な代理店は2つありました。
1つは、マッキャンですが、もう1つは電通です。
AEが二つあるというのは、本来変なのですが、商品で分けていたというのが現実でした。
マッキャンは、ネスカフェのAE。
電通は、ネスカフェ・ゴールドブレンドのAEでした。
そのため、マッキャン扱いの私の番組には、ネスカフェのコマーシャルのみで、ゴールドブレンドは流れません。
また、テレビでは例えば電通が買い切っている番組では、ゴールドブレンドのCMしか流れないのです。
日曜洋画劇場でしたか、ダバダ~とか言って黒澤明さんとか有名俳優が出るゴールドブレンドしか放送されなかったと思います。(覚えておられますか?)
ネスカフェのコマーシャルといえば、ロバータ・フラックの「やさしく歌って~Killing Me Softly With His Song」を思い出しますね。一応、コマーシャル・バージョンを貼り付けておきます。



やはり、音楽の話になってしまいました。
話を戻しますが、何故ネッスルは2つのAEを持ったのか、その当時私が聞いた話に憶測を交えて話しますと、本来ネッスルはマッキャンに日本の宣伝もお願いしたかったのですが、日本ではテレビにCMを流そうと思っても、ゴールデンタイムのほとんどが電通などの巨大広告代理店が押さえてしまい、テレビ局に他の代理店が金を出すから売ってくれと言っても、ほとんど売ってくれなかったようです。
このあたりは、大下英治さんの「小説電通」にも同じような話が出てきますので、興味のある方はそちらを。
そういうことで、ネッスルが日本で円滑に商品の宣伝活動をするためには、電通の顔を立てるというか、良好の関係を持つことが重要になり、ゴールドブレンドの権利を電通さんにお渡しになったのでは、ま、そう考える次第です。(あくまで憶測です。ご容赦ください。)


いやあ、代理店の話は何かと奥深いですね~。
さて、今日も何かまとまらない話になりました。
どこが「小林克也氏との出会い」でしょう。
次回は、それも含めて、この項の完結編を書く予定です。





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