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シリーズ 広告代理店・13~広告代理店とは

私の経験をベースに広告代理店の存在を語ってきましたが、今回は広告代理店そのものについて少し語ってみようかと思います。
広告代理店とは一体何なのでしょうか。
私が大学時代知らなかったぐらいですから、今も理解していない人、そこそこおられるのではないでしょうか。
簡単にいうと、新聞とか雑誌とかテレビとかラジオとか、いわゆるマスコミ4媒体の広告枠を広告を打ちたいと思っておられる企業等の広告主(スポンサー)に売り、手数料を得るビジネスです。
今は、これにインターネットというジャンルが加わり、従来の考え方を修正する必要がでてきています。
元々は、シンプルな構造で、広告枠を集めて広告主につなげる役目をしていました。
それが戦後民放テレビが生まれ、産業的に巨大化するに従って、単なる代理店といえるものではなくなっている、そんな気がしています。
代理店といえば、旅行代理店や保険代理店などが有名ですが、広告代理店はそれ以上に大規模に事業を展開し、巨大広告代理店にいたっては、産業の創造も含めて大きな影響を私たちの日々の生活に影響を与えていると言えるでしょう。


いわゆる総合広告代理店と呼ばれるような大規模な代理店は、おおよそ5つの領域(部門)を持っています。
1つは、アカウント領域、早い話営業領域です。
クライアントと日々接触し、広告計画立案の仕事を始め、イベントや媒体のバイングなどを受注します。
広告代理店の担当をAE、アカウント・エクゼクティブといいます。
広告代理店を代表して、広告主との連絡や折衝に当たる人と解説されていますが、AEとなると、その企業の広告計画を一手に引き受けているような存在に近くなります。
企業によっては、宣伝部は社内にあっても、実際の作業はすべて代理店(AE)にお任せなんてこともよくあるようです。


2つ目は、メディア領域、媒体との折衝やバイングをする部門です。
AEから、何月何日から、こことこことここで、こんな風に媒体を押さえてほしいという指示が来て、それを実行する部隊といいますか。
こういう商品を宣伝する時には、こういう媒体をこういう風に使えば効果があるというメニューを、日ごろから開発している部署でもあります。


3つ目は、マーケティング領域。
商品をどういう風にすれば、どれぐらい売れるかを、調査や統計を駆使することによってデータ化している部署といえるでしょう。
つまり、ここには広告に使えるデータが集積されています。
ビデオリサーチ他、いくつかの調査会社がありますが、マーケティング部門には、そことの連携も重要なファクターです。


そして、SPやPR領域。
セールス・プロモーション(販売促進)をSP、パブリック・リレーション(広報活動)をPRといいます。
お店をPRすると言い方をする人もいますが、これは宣伝をするという意味に使われることが多く、本来のPRとは少しニュアンスが違います。
SPは商品を売ることが目的ですが、PRは商品や企業のイメージをアップさせる、ブランド化するということが目的です。
会場で、商品の発表会を行ったりするのは、SPの仕事ということになりますね。


5つ目が、一番華やかに見えるクリエイティブ領域、企画・制作領域です。
コピーライターとかデザイナーとか、カメラマンとか、CMプランナーとか、最近ではテレビ番組や映画の企画部門とか。
広告代理店に憧れる人の多くは、このクリエイティブ部門を目指しておられるようです。
確かに、マスコミ的にスポットがあたる部門なので、一見充実した毎日が暮らせそうな感じもありますが、実際はそれは大変な世界です。
CM撮影で、ハワイに行ったり、有名な女優さんと話ができたり、女の子にモテモテなんてイメージが喧伝されていますが、そんなのはあったとしても、ほんの一部です。
好きでなければできない、それは例えばTVやラジオのディレクターも同じです。
精神的にどれだけ消耗するか、そしてその作業がいつ終わるかも知れず続くのです。
例え他の部署より、収入が多かったとしても、それは、自分の時間をほとんど仕事に使った結果です。
その金を使う時間なんか、ほとんどない。
そして、いつか捨てられる、「あ、あいつ、もうダメ、感覚古いし、扱いにくいから要らん!」と言われればオシマイ。
華やかな世界にはつきものの人間模様がそこにあるのです。


ということで、総合広告代理店には以上5つの部門によって成立しています。
中堅代理店になると、アカウント以外は、ほとんどアウトソーシングというところもあります。
何しろ、博報堂と大広と読売広告は媒体のバイングのために博報堂DYメディアパートナーズを作り、メディア領域を合理化してしまいましたから。
それに、厄介なインターネットが存在し、サイバーエージェントやオプト、メディックスなどのインターネット専門の広告代理店も伸びてきており、広告業界の再編も少しずつですが、始まって来ているようです。
機能的には、以上の5つの部門は存在するでしょうが、その形はますます変容していくことでしょう。
電通や博報堂の巨大広告代理店の時代がいつまで続くのか、なかなか楽ではないことは確かではないでしょうかね。





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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


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