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ワイドFM、試験放送スタート、でもねえ~

東京のAM3局が、FM補完の試験放送を始めたようだ。
電波をキャッチすることが楽しみなファン層には、胸躍ることだろう。
私もかつてはBCLファンだったので、その気持ちは共有できる。
とにかく、一度は放送を聞いて、その感触を確かめてみようと思う。
で、その後ずっと聞くかというと、それはまた別の問題。
話題になっても、新しい電波が出たということだけ。
それが、電波を出す側にとって、どんなメリットを生むかなどは関心の外だ。


コメントでいただいた、<受信障害が解消されるのは大きなメリット>というのは、どこまでユーザー(リスナー)がメリットと感じてくれるかだろう。
別に無理してラジオを聞きたいとは思わない層には、聞こえやすくなったからと言って、それで何らかのインセンティブが生まれるとは思えない。
そのラジオを聴きたいのに、今までは聞こえにくかった、それが聞こえやすくなったので嬉しいという反応は予想される。
で、それがリスナーの拡大にどれだけつながるのかだろう。


私が東京にいる時は、AM3局の中で一番聞くのはTBSである。
というか、部屋の中にあるラジカセのチューニングはほとんどTBS、よほどのことがない限り動かさない。
前にも書いたが、ラジオリスナーはテレビと違ってザッピングなどはほとんどしない。
一番鬱陶しいコンテンツ、ラジオショッピングが始まっても、じゃあ他の局にとはならない。
うざければ、消すだけである。
ラジオはオンかオフかだけだ。
私の頭の中では、そういう条件づけが出来ている。
そんなメディアではないのだ。
だからJ-WAVEを聴く人はずっとJ-WAE、TFMならTFM、FM795ならずっと795というように。
他の局に変えるというのは、テレビと違ってなかなかの心理的ハードルがあるのだ。


だから、ラジオは難しい。
一度決めたらその局がメイン、飽きられたら当分戻ってこない、それがラジオの特性だと私は思っている。
音がよくなりました、一度お試しください。
さて、そんなもので新しいユーザーをつかめるものなのか。
音がよくなったといっても、例えばクラシックファンがちょっとは関心を持ってくれる可能性はあるのだろうか。(あるわけないよね。)
一体、AMラジオ局の方は、クリアに受信ができるようになったら、どんな人が新たにリスナーになってくれると思っているのだろう。
今AMで聞いている人がFMに移ったとして、何かメリットが生まれるか、そのあたり私はコストパフォーマンスから言って、きわめて疑問な点なのだ。


ところで、昨年から大阪に住民票を移した私は、こちらで一番聞くのがNHK第二放送である。
何ども書いているように、無料の語学講座を楽しませてもらっているのだ。
それ以外はというと、ただ一つ、MBS毎日放送だけである。(申し訳ないけど私の古巣の局は、もう何年もプライベートな空間では聞いたことがない。)
MBSで聞くのは、土曜日の「さんまのヤンタン」それに日曜日の「おとなの駄菓子屋」。
いずれも、夜のウォーキングをしながら、楽しんでいる。
ただ、残念なことに放送はクリアにはなかなか聞こえない。
広い、鶴見緑地の公園をウォークしながら聞いているのだが、何が影響しているのか、ところどころ聞こえにくくなる。
それが、来年からFM補完が始まれば、気にならないぐらいのクリアなラジオになるはず。
それは、大いにメリットを感じている、とくに角淳一さんの「おとなの駄菓子屋」は音楽を聴かせるのも重要なアイテムなので、楽しみも深まるかもしれない。
だが、それは私の個人的なメリット。
同じような人は100~200人ぐらいいるかもしれないが、それでラジオ局側は何か商売につながるのだろうか。
何しろ、そのリスナーはAMでも聞いていたリスナー、つまり顧客が移動しただけなのだ。
新しく近くに支店ができたから、前に行っていた本店にはほとんど行かなくなるのだ。
それでいいのか、いいわけないよね。
で、ラジオ局は、誰も行かなくなるかもしれない本店のテコ入れをして、新しい顧客を呼び込まなければジリ貧になるのは見えている。
さて、その本店は閉めるのか、それともしばらくは来られる客もいるのだからと店を開け続けるのだろうか。
売っているものは同じなのだ。
さて、どうするAM局の皆さん。
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コメント

[C91]

わざわざ本文でのコメントありがとうございます。AMとFMでは同じラジオでも色々な所に認識の違いがあって興味深いです。
ところでFM補完ですが、AM目線だと、今までに難聴取のため逃したリスナーの復帰期待とFM開局を期に関心を持った潜在リスナー掘り起こし、さらに受信障害が理由で聞くことを止めるリスナーを減らせることなど、少なくともこれだけのメリットが災害対策以外にもあります。どんなに自信の番組を作ってもピーピーノイズが入って聴きにくいガッカリはFMの方には理解してもらえないでしょうね(笑)それだけ特に都市部のAMの受信障害は悪化の一方です。

[C92] でもねーですね。

コメント失礼します。

当にでもねーですよね。以前にもコメントいたしましたが、全体的にはジリ貧のラジオがどうしたいか、局の方が聞きたいくらいでしょう(笑)。工学的にはAMの方が遠距離通信には向いていますが、都市部でアンテナ整備と言う条件ならFMもアリでしょう。だとしたら音質重視の音楽でも流すくらいが関の山。逆にべらべらトークされても何の違いもない。と言うかAMで十分。むしろ無線のようにSSBにでもしたらと言いたい。
最近の調査でTVですら若者はスマホ。だとしたらスマホのない世代を狙うのか?いやいや、車ではラジオなどと言い始めると収拾がつかない。結局は今のコンテンツのままFMという事では。見えるラジオとかがどうなったの?と思うと、これはもう日本人特有のレビューせずに以前のことは水に流して新しいことをの習いではないでしょうか。
一つスマホ等のネットより有利なのは完全に無料なこと。スマホの無料コンテンツとかではなく、通信費が一切かからないと言うのは一番の利点かも。
  • 2015-10-29 11:18
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100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
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いつまで続くかは皆さん次第。


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