Latest Entries

結局人の問題?

少し久しぶりな感じでブログの書込み。
ラジオの売り方シリーズを終えて、何か心が空虚になってしまいました。
でも、今日から頑張って書きます、また皆さん、読んでやってくださいね。


前々回に「停滞あるいは衰退しようとしている企業の根本的な問題はどこにあるかと言えば、人にあるといえます。」という津田さんの言葉を引用しました。
この場合は、結局社長がダメだから会社がダメになるという話でしたが、それは社員に対しても言えるような気がします。
20年ぐらい前でしたか、業界でよく言われていたことがあります。
それは、もはやレコード会社はだめだ、志望する学生が音楽をわかっていないからというものでした。


私が放送局に入り、ディレクターになった頃はレコード会社の人は私にとっては師となる人が多かったのは事実です。
とにかく、皆さん音楽に詳しい。
私の質問に的確に反応していただけましたし、こんな音、手に入りませんかねと聞くと、しばらくするとどこからか調達してくれたりしました。
ある人はオーディオマニアでしたし、ある人はパンクロックの情報に関しては右に出るものはいないというぐらい情報通で、休みができるとイギリスに行って最新のレコードを買い集めて来られたりしました。
そうです、当時のレコード会社、洋楽に強い人が主力でした。
どこか邦楽をバカにしていた感じがしました、邦楽なんか猿真似音楽だと言わんばかりに。
でも、結局そういう人が邦楽担当になり、CD時代になって圧倒的なシェアを獲得していくのですから皮肉なものです。
それだけ邦楽を客観的に見ることができたのでしょう。
でも、今のレコード会社の人は、もはやそんな差別化された能力を持つ人は少数派になりました。
自分のところが出すCDのことは知っていても、他所のレコード会社がリリースするCDについてはほとんど知らなかったりします。
つまり、自社が出すCDの客観的位置を読めないといいますか、きわめて半端な存在でしかない状況といえましょう。
早い話、優秀な人がレコード会社を志望しなくなったということです。
これでは、未来はありません。


そして、最近痛切に思うこと。
放送局にも、能力のある、本当に放送が好きで入ってくる学生が減ったということです。
何か放送マンの使命感というか、ジャーナリストとしての気概というか、そういうものがまるで感じられません。
例えば、FM局でいうと、そこでどう自己実現をはかろうとしているのか、まるで伝わってこない。
何のために毎日会社へ行くのか、どうやれば自分のやりたいことがやれるのか、その情報発信がまるでないのです。
何か、考えてはいるのでしょう、問題意識だってないはずはない。
でも、それを伝えようとしない、わかる人がわかってくれればいいと思っているのか。
それとも、下手に自己主張したら、会社から何をされるかわからないという防御的な気持ちなのか。
「人は石垣、人は城」、武田信玄の言葉として伝わっていますが、本当にそうです、その会社を維持する力は「人」なのです。
その人がレコード業界から消え、次にラジオ業界からも消えてしまったとしたら、どちらの業界にも未来はありません。
人は人なり、です。
景気がどうの、ビジネスモデルがどうのと言う前に、人がいなくなる現実にあなたは何が言えるのか、それを問うてみたいと心から思っている状況です。



シリーズ ラジオの売り方(12)~最終回

ラジオの売り方について、何やかんや書いてきました。
大したこと書いてないじゃないかという批判はあるかもしれませんが、とりあえずこのシリーズでのラジオの売り方を考えるのは今回を最後にしたいと思います。


まあ、色々提起してきたつもりでおりますので、読まれた方はそれなりの受け止め方をされたことでしょう。
結論を少しまとめまてみます。、
ラジオは広告代理店によってビジネスモデルが作られ、今もそのモデルの中で商売が継続されている。
広告代理店は、ラジオを売るということに従来ほど熱心ではない。
にもかかわらず、ラジオ局は広告代理店(ローカル局はその代理店に直結しているキー局)への従属関係を維持し、そこから離れた別のビジネスモデルを見出していない。


今でも、ラジオ局の営業マンの価値はどれだけ代理店の人間と親しいかで計られているのではないでしょうか。
いざと言う時に、代理店に助けてもらえるかどうか、その人脈を持っているかどうかで、放送局内での力関係も変わってくるのです。
営業力=業界の人脈という構図は今も変わりません。
FM局なら、レコード会社を初めとする音楽業界とどれだけ深くつきあっているか、音楽プロダクションの重鎮とどれだけ酒席をともにしているか、音楽出版業界の方と日々のつきあいはあるか、等々。
営業的な人脈を持っている人は放送局内で強いです。
リスナーとどれだけ深い関係を持っていても、社内ではそんなことは評価されません。
何しろ、今の放送局内で権力を握ろうと思えば、どれだけ業界から金を持ってこられるかにかかっています。
金をつまんでくる能力さえあれば、社長でさえ意のままに動かすことができます。
何しろラジオ局の社長なんて、たよりないものです。
業界の人脈を構築するほどキャリアを積んではいませんし、社長になってからはふんぞり返るしか自分の居場所を持てません。


社長なんて、正直なところ孤独なものです。
会社の調子がいい時は、別に何もしなくても売上はどんどん伸びていきます。
その金に群がる人はいくらでもおり、その人たちは社長、社長と寄り添ってきますし、毎日そういう基盤の上で会社にいれば、時間は勝手に埋まっていきます。
忙しいな、楽しいな、そこそこ金も使えて、やはり社長は1回やったらやめられんと思ったりすることもあるでしょう。
しかし、ひとたび業績が落ち始め、もはや金のにおいのしなくなった場所にミツバチはやってきません。
毎日が憂鬱な日々が続きます、このままでは会社はやばい、何とかしないといけない、そこで社長は他の役員に叫びます。
「おまえら、何とかしろ!赤字を出さないよう対策を考えろ!大体、おまえらたるんどる!」
たるんどるのは、お前じゃ!と声にならない叫びがあちこちから沸いてくることもあるでしょう。


昨日引用した津田栄さんも、衰退する企業の根本的な問題は、企業の社長などのトップにあると指摘されていました。
これは私も同感です。
いくら部下が必死になっても、トップがくさっていればその努力は空回りするだけです。
いや、必死になった分、自分が傷つくのが実際です、それぐらいトップの連中は物事の道理をわかっていません。
自分は、優秀だと思っていますし、自分のいうとおりにすれば会社もうまく行くはず、行かないのは俺の言うとおりにしないお前らが悪いと信じきっています。
部下が喜々として働き、社長を初めとするトップに信頼を置いているとするならば、ここまでラジオは売上を落とさなかったでしょう。
そんな信頼、今のラジオ局にはほとんどありません。
誰も喜々として働いていない、トップを優秀だとは思っていない、もはやラジオには未来はないのではと疑い始めている。
何が、radikoは電通がやるから大丈夫、なんでしょう。
何を他力本願なことを言っているのでしょう。
毎月毎月リクープもされないradikoの負担金が50万前後も支払われているのに、電通にまかせていればそのうち何とかなるなんて楽観論が何故言えるのか。
もちろん、電通は偉大です。
そのうち、radikoの新しいビジネスモデルを開発し、その分配がラジオ局に対しても行われるだろうと期待するのはかまいません。
しかし、もし期待がはずれたらどうするのでしょう。
それも電通の責任ですか、そんなわけありませんよね。


自分の会社の商売のやり方ぐらい、自分で考えなさいよ。
他力本願じゃなくて、自分たちの力量にあったビジネス、それに見合う売上は何かをもっとマジメに考えなさいよ。
おれの言うとおりにやれと言ったって、その通りやって何が社員に戻ってくるのでしょう。
給料上がるのですか、労働過重が改善されるのですか、新しい人を採用してくれるのですか。
ただ経費を削り、人を減らし、安い労働力の調達しか考えず、それでいてリスナーから嫌われるような放送ばかりしている、それが今のラジオ局の政策じゃないですか。
もはや未来がない、という考え方を否定することなど誰にもできない、そうじゃないですか?


以下は、昨日私がツイッターに書いたことです。
「個人的なことを言いますと、折角あれだけ努力して稼いだ金を、何てことに使うんだ、もっと楽しい職場にして、みんなの創意工夫を引き出せる環境を作れ、それぐらいできるだろうと叫びたいぐらいです。みんなラジオが好きなんだ、それを商売に使えないでどうすると思うのですよ。」
「ラジオが好きな人って一杯います。それをコアに新しいビジネスぐらい創出できないのかと思います。商売のやり方が今までのままだとクライアントは乗ってきません。ラジオが好きな人とその人たちをターゲットにするクライアントの橋渡しをすればいいのです。今まで広告代理店がやってくれたことです。」
多分、このシリーズの最後にふさわしい言葉ではないかと思い、再掲しました。
私は、もはや放送局の当事者ではないので、話がどこかずれているかもしれませんが、何かの参考になればと書き綴ってきたわけです。
ラジオの売り方、もっと地道な提言もあったと思うのですが、それを許容するような余裕はもはやラジオ局にはないかもしれない、そんな気もします。
今後も、思いついたら何か書くでしょうが、とりあえず今回でシリーズ、ラジオの売り方を終了したいと思います。
新しいシリーズにまたご期待ください。



シリーズ ラジオの売り方(11)~経営者の質を問う

ラジオの売り方の11回目、今回は経営者、すなわちラジオ局の社長の質を問うという形で話をすすめたいと思います。

私が愛読させていただいているメルマガに、村上龍さん編集ののJMM [Japan Mail Media]というのがあります。
5/6発行分の中で、経済評論家の津田栄さんが衰退する企業の話をしておられるのですが、それがラジオ局にも適用できる気がしましたので、まずそれを引用してみたいと思います。

停滞、あるいは衰退しようとしている企業は、自ら抱えている問題が見えていないか、その問題が見えたとしてもそれを解決できないために、停滞もしくは衰退に直面しているのではないでしょうか。
(中略)
停滞あるいは衰退しようとしている企業の根本的な問題はどこにあるかと言えば、人にあるといえます。
すなわち、企業の社長などのトップをはじめとする経営陣にあるといえます。
なぜかと言えば、彼らは、往々にして、既存のものを維持し、守ろうとするためです。

さて、ラジオ局の経営者をここに当てはめてみましょう。
はたして今のラジオの問題点が見えておられるのでしょうか。
何故ラジオの売上が毎年落ちているのか、それが再び上向くことは可能なのかどうか、それに視点をあわせて今後の経営方針を語る社長がどれほどおられると思われますか。


津田氏は、「彼らは往々にして、既存のものを維持し守ろうとする」と書いておられます。
自分が社長になれたのは、既存の権威にのっかってきたからだ、その権威は守らないといけないとまず思われるのでしょう。
自分の出自は切れない、これが派閥や株主などの意向の上に乗っかったものであれば、尚更、前任者の方針を否定することは難しい、まずそんなところでしょう。
ラジオ局、経営者になるような人は、あまりとんがっていません。
いわゆるイノベータータイプではなく、極力マイナス点をつけられないように努力してきた人達が多そうです。
少しとんがっているかなと思うタイプは、大株主のぼんぼん。
目立つために何か色々手を出そうとしますが、周囲の番頭さんの監視の下にあるので、本質的な改革などには手をつけられず、言うならばオモチャ遊びの類の非生産的事業に金を使って自分の首を絞めたりしているようです。


たまに、何かやってくれそうに見える人材を別のところから連れてきて、社長の座につける例もありますが、正直、滅茶苦茶優秀な人は今のラジオ業界にはやってきません。
よそから来て、社長をやれといわれても、できることは今までやってきたことを少し改良するぐらいが関の山。
職人的気質の人が多いラジオ業界ですから、その気質に無頓着な人が改革をしようと思っても、厚い岩盤に跳ね返されるでしょう。
しかも業界は右肩下がり、その症状から病因に気づく能力を持つ人がそうそう見つかるはずもないのが現実ではないでしょうか。
津田氏はこう続けます。

成功している企業の多くは、トップの社長をはじめとする経営陣が、常に新しい価値を創造するために変化に挑戦し、改革を進めているのですから、それを参考にして、そのような経営陣に交代すればいいのです。
(中略)
現状は、現経営陣が言い訳をして、自分の地位から降りて改革に積極的で新しい価値を創造しようとする人たちに経営をまかせようとしないために、停滞や衰退から抜け出せないのです。

「新しい価値を創造し改革を進める」と言うのは簡単ですが、例えばラジオ業界ではそれが何を指すのか。
そんな類の話、社内の会議で誰か提起されていますか?
今年度、うちはこういう方針で経営する、そのための方策を各自考えてほしい、などという指示、ラジオ局の社長さんお出しになっていますか。
「今までのラジオの売り方では、限界があるのはもはや自明だ。私はラジオをこういうものに作り変える、その点で異論があるなら忌憚なく聞かせてくれ。別のプランがあるなら、提起してほしい。予算が必要ならそれも付記してくれ。とにかく、新しいビジネスモデルを考えないとラジオは持たない、私はそう信じている。みんなの意見はどうだ。」
これぐらいのことを言われたら、ちょっとは心が揺らがないでしょうか。
ああ、この人は本気で会社を何とかしようとしている、ラジオをもう一度復権させようとしている。
まるで今はやりの韓流の時代ドラマみたいに。
側近の重鎮が若き王の言葉を何とか握りつぶして、従来どおりの自分たちの既得権力を守ろうとするだろうが、はたして若い世代はそれにどう対決し、新しい社会をどう作っていくか。
それこそがイノベーターたちの夢、希望だと私は思うのです、苔のはえたラジオの売り方に固執する連中を駆逐することによって。


でも、ある人に言わせれば、今の若者、そんなことに夢も希望も見出してはいないらしいですね。
如何に、自分を今の社会状況に順応させるしか考えていないとか。
「何故、こんな安月給で働かされている私たちが、そんなことまで考えないといけないのですか。」という反論が返ってくるかもしれません。
私なんか、信じられませんけど。


だからでしょうか、今の経営者の人は投げやりにこういいます。
「新しい価値を創造できる奴と代われ?そんな人材がどこにいる。そりゃ、そんな積極的に会社を変えていこうという社員がいるなら、いつだって代わってやる、だけど、そんなのおりゃせんよ、結局おれが社員の尻拭いをせにゃならんのだ。世の中、そんなきれいごとは通らんのだよ。」
上がだめなら下もだめ・・・・。
また、そうだから業界は衰退して行っているのだということです。
新しいラジオの売り方はこうではないでしょうかと、私がこの欄に何度書いても、根本的な部分で社長の心には届かないのかもしれません。
ラジオ局の社長の皆さん、無理は言いませんから、少し最先端な知識に接する機会を増やされてはいかがでしょう。
そこにいて、同じ取り巻き、同じ業界人と評定を繰り返していても、落ちていくエネルギーを止めることはできません。
それを止めるために、どれだけの体力、知力、能力がいるか、少し想像してみることをお勧めしたいと思います。
以上、フロムさんの大きなお世話でした。




シリーズ ラジオの売り方(10)

ネットの巨大掲示板にラジオ番組のスポンサーを列挙しているスレッドがあり、色々重宝させてもらっています。
例えば、JFNの時報スポット・スポンサーはこうです。

([平日]5:00~9:00):マクドナルド
([平日]10:00~12:00):キリンフリー・ノンアルコール(キリンビール)
([平日]13:00~16:00):損保ジャパン
([平日]17:00~19:00):イエローハット
([平日]20:00~24:00):ヨドバシカメラ(偶数時間)、JVCケンウッド(奇数時間)
([土]・[日]5:00~13:00):ノンスポンサー
([土]・[日]14:00~24:00):スジャータ(めいらくグループ)
新規:-/-/-/-/JVCケンウッド/-/-
撤退:-/-/-/-/ルートインホテルズ/T-UP(TOYOTA[隔週])、meiji 明治(隔週)


これを書き込んだ人、業界人じゃないかと思ってしまいますね。
普通の人は、こういうまとまった表現できないんじゃないでしょうか。
私も、JFN加盟局の営業さんから、今セールス中の時報スポット情報をもらったりしますが、その時の説明の仕方とほぼ同じ。
多分、今も全時報スポットは某広告代理店が買いきっているはずなので、そこからの情報なのかもしれません。
時報スポットというのは、ラジオ局にとってはまあまあキラーコンテンツでもあったのですが、JFNも完売するというところまでは行かなくなっているんですね。
土日の午前帯もノンスポンサーって書いてあるし、いつのまにか夜の0時から朝の5時までは時報スポット表記がなくなっているし。
引き合いのある時間帯も何となくわかりますね、平日の朝から夕方までがラジオタイムということのようです。


この掲示板には、過去のラジオ出稿スポンサーも紹介されています。
こちらは、オールナイトニッポンの1987年ごろのスポンサー

ブラザー工業、ポッカコーヒー(ポッカコーポレーション)、キャニオンレコード(現:ポニーキャニオン)、スズキ自動車(現:SUZUKI)、ブルボン、白泉社、メガネスーパー、東京デザイナー学院・東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)、角川書店グループ、アサヒビール。
マルハ大洋漁業(→マルハ、現:マルハニチロ食品)、KKベストセラーズ、BVDフジボウ(現:富士紡HD)、早稲田ゼミナール、全国農協中央会(現:JA全中)、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)月星化成(現:ムーンスター)、永谷園

やはり、若者を意識したクライアントが多いですね。
業種も多種多様ですし。


そして、こちらが最近のオールナイトニッポンのスポンサー。

ブルボン、ALPINE、JAバンク、SONIC GROOVE(avex)
明星食品、meiji 明治

他にもローカルスポンサーの出稿はあると思いますが、やはりさびしいものがありますね。


ラジオ局のワイド番組のスポンサー、野球中継のスポンサーもやはり相当減っているみたいです。
目立つのはパチンコチェーンですね。
キー局や準キー局のTVでは、パチンコメーカーはOKでもパチンコチェーンは謝絶の局が多いので、その分、ラジオに流れ込んでいるという印象でしょうか。
以下、ある日の大阪のプロ野球中継のスポンサーです。

ABC:出光興産、日本フルハップ、マルエス、久光製薬、JAC(車買取)、マイコーポレーション、ミクちゃんアリーナ(パチンコ)、信貴霊苑、アキュラホーム、黄桜、三菱電機ビルテクノサービス
MBS:延田グループ(パチンコ)、福屋工務店、モナコグループ(パチンコ)、アサヒペン、白鶴酒造、愛昇殿、JTB旅物語

大阪は阪神ファンのクライアントの方も多いので、おつきあいスポットという面もあるのでしょうが、しかし、昔ほど売れているという感じはありませんね。


大阪と比べて巨人を擁する関東地区は、さらに野球中継のクライアントニーズが減っている気がします。
たまにTBSの中継を聞いたりするのですが、ほとんどが番宣スポットだったりして、大丈夫なのかなと心配になることもあります。
巨人戦のスポット枠なんか、球場への招待つきで飛ぶように売れていた時代があったのに、今は本当に隔世の感がありますね。


ということで、かつてラジオの売上に貢献していた枠が毎年毎年売れなくなっていくのに、それを補う売上に目処が立たなくなっているのが現状というわけでしょう。
ラジオショッピング、レスポンス広告、例えリスナーから不評であろうと続けざるをえない理由がこんなところにもあるのです。
パチンコチェーンのコマーシャルなんか流すなとか、ボートレースや競輪のスポットを流すなとか、リスナーからは色んな要望が届いても、それに応える体力はもはやラジオにはない。
とにかく惰性のまま、あるいは慣性の法則にしたがって、今のままを続けるしかない、極端に言えばそんな状態ではないかと思うのですが、皆さんのご意見はどうでしょうか。
ラジオの売り方、少しぶれながらも、しばらく続けるつもりです。



シリーズ ラジオの売り方(9)

販促がらみでクライアントにラジオを売り込むのが一番手っ取り早い、ラジオをラジオとして訴求できる時代はもはや過ぎ去った。
もちろん、これは結論ではありません。
それぐらいの気持ちでラジオを売らないと、これからの時代、ラジオは生きていけないのではないかという危惧の表れです。
今日はその一つの例として、bayfm主催の「幕張メッセどきどきフリーマーケット」を見学してきました。


GWのイベントとして、毎年幕張メッセを押さえられるというのは、その点だけでも驚きです。
すでに10年以上も続いているらしく、毎回大勢の方が入場料500円を払って集まってきておられます。
今日の速報では、一日で76,789人が入場された由、イベントは5/3,4,5と続きますから、20万人以上を集める大イベントということになりそうです。
ラジオ1局が主催するイベントとしては、相当な規模だと感心しきりです。


イベントの冠にはピーアーク、関東一円に展開しているパチンコチェーンです。
協賛するメリットがどこにあるのか、正直会場を見た範囲ではよくわかりませんでしたが、ブランド戦略の一環かと推察されます。
商売としては、どれぐらいの売上をbayfmは計上されているのでしょう。
最低でも2億、ひょっとしたら3億ぐらいあるかな~という雰囲気でしたが、詳しいことは当事者ではないので何とも言えません。
ゲストもそこそこ豪華、5/5にはAKB48もかけつけるとのことで、きっと賑わうことでしょう。


なお、協賛企業も多彩で、利根コカコーラボトリング、イーモバイル、成田ゆめ牧場、生活協同組合ちばコープ、ぶんか社、松戸競輪など、千葉を中心としたクライアントが目白押しという感じでした。
bayfmは確実に千葉に根を下ろしている、そんな印象を強く持つイベントだったと思います。


じゃあ、このイベント、万々歳なのかというと、そう手放しで言えるかどうかは何とも言えません。
確かに、イベントはラジオ局のイメージアップにつながりますし、クライアントからの引き合いも得られやすいのは事実です。
ただ、放送局側からすれば、イベントの儲けは限定的としか言いようがない気がします。
放送局は、電波を売って経営するのが基本です。
電波料は、代理店マージンを引いても、売上の80%が粗利益。
しかも広告代理店を通すので、売掛金の取りっぱぐれがない商売なのです。
イベントはそうは行きません。
もちろん、どこかのクライアント1社が行うイベントなら問題はないのですが、協賛会社が一杯入り、しかも入場チケットも売るとなると、経費が何やかんやと出て行き、粗利益は売上の20%以下になりかねません。
しかも、その準備に何ヶ月もかかりますし、その間の社員の費用もばかにならない。
正直、イベントは電波ほど儲からない、そのための社員も用意できないというのが普通でしょう。
いきおい、現場は制作会社まかせになり、せっかくノーハウを培える機会なのに、みすみす外部においしいところを持っていかれたりする可能性もあります。
ということで、放送局、イベントで盛り上ったりすることはあっても、それを積極的に作っていくことはあまりしないのが常態になっているようです。
誰かがやるのなら、それに乗っかる、電波料だけはきっちりとる、そういうイベントなら大歓迎だけど、自分たちが一から企画するようなものは、あまりやりたがらないのではないでしょうか。


販促がらみでクライアントにラジオを売り込むのが手っ取り早いと私は前回書きましたが、例えそれが効果的であったとしても、その手間と粗利の低さが局をして躊躇させるのではという気もします。
効率の悪い商売のやり方、それが自前でイベントを企画すること、なるほどそうかもしれませんね。


大阪ではFM802の「ミート・ザ・ワールドビート」、FM大阪の「SDD,ストップ・ドランク・ドライビング」のイベントなどがありますが、それ自体が会社に利益をもたらすという時代ではなくなっているという声も多くなっています。
自前のイベントは儲からない、とはいえ、今やっていることはやめられないので、それを補うような収益の上がる事業を考えないといけない、はたしてそんな事業があるのかどうか。


ということで、今日は一日幕張メッセや南船橋周辺の施設を回ってきたので、ちょっと疲れ気味。
あまりまとまらないブログになってしまいましたが、このシリーズ、もう少し続けて行きたいと思っています。




Appendix

四季の花時計

プロフィール

フロムさん

Author:フロムさん


100以上の番組、ライブを中心としたイベント、舞台、映画など、専らクリエイティブな世界に身を置いて30年。
言いたいことは一杯あっても、口に出せないことだらけ。
せめてはその一部でも書き残そうと試しに作ったブログ。
いつまで続くかは皆さん次第。


ツイッターHN :abex795 

アクセスカウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
テレビ・ラジオ
358位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ラジオ
9位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フロムさんの大きなお世話

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる